8月20日、岐阜メモリアルセンターで行なわれたインカレの女子シングルス準決勝。亜細亜大学同士となった松田美咲(2年)対中沢夏帆(4年)は、松田に軍配が上がった。松田は昨年の春季関東学生を制した実力者だが、その直後から病気でコートを離れ、今年…

8月20日、岐阜メモリアルセンターで行なわれたインカレの女子シングルス準決勝。亜細亜大学同士となった松田美咲(2年)対中沢夏帆(4年)は、松田に軍配が上がった。松田は昨年の春季関東学生を制した実力者だが、その直後から病気でコートを離れ、今年の3月に復帰。今大会はノーシードだが、復帰後の厳しいトレーニングを経て、完全に力を取り戻した。第1セットは中沢の巧みな配球にしてやられたが、第2セットからは松田が高く跳ねるスピンと、フラットに近い強打を自在に操り、6-1、6-3と突き放した。

もう一方は国際大会でも実績のある牛島里咲(筑波大4年)が、昨年のインターハイを制したホープ、平田歩(慶大1年)の挑戦を受けた。第1セットは平田がフォア、バックとも厚い当たりで叩き、攻め立てたが、牛島は俊敏なコートカバーでそれを深く返し、甘いボールを引き出しては早いタイミングで攻撃する。経験の差を感じさせるプレーで牛島が第1セットを6-4で奪うと、第2セットは平田が左足首を痛めたこともあり、6-0と大差をつけた。牛島は森崎可南子と組んだダブルスでも決勝進出を果たし、最終日は2冠獲得に挑む。

○松田美咲のコメント

「第2セットから気持ちを入れ替えて、スピンボールを入れてペースを崩したりしたのが良かったです。(出場できなかった)去年のリベンジの気持ちが大きい。それが結果につながっています。病気の間はほとんどベッドの上で生活していました。復帰してから必死に体力を戻そうとトレーニングして、今は体力に自信があります」

●中沢夏帆のコメント

「終始、相手に主導権を握られて苦しかった。(松田は)強かったです、ホントに。ベスト4はまさかという感じ。初戦から勝てるか不安だったし、ベスト4に入った実感なんてぜんぜんありません」

○牛島里咲のコメント

「平田さんは思い切り良くて、すごくいいフォアハンドを持っている。自分が引いたら乗ってくるので、自分から先に先にというのができました。(インカレへの思いについて)普段ITFで厳しい試合をしているので、普通に楽しめればいい。最後の個人戦なので、楽しくやります」

●平田歩のコメント

「攻めきれずに拾われてミスしてしまい、大事なゲームを取られました。(第1セットの要所で)相手の守備力に圧倒されました。(ベスト4は)予選から出て、本戦も難しいと思っていたので、ここまで来られて自分でも驚いています」

8月20日/女子の結果は下記のとおり。

◆女子シングルス準決勝

松田美咲(亜大) 6-7(4) 6-1 6-3 中沢夏帆(亜大)

牛島里咲(筑波大)④ 6-4 6-0 平田歩(慶大)Q

◆女子ダブルス準決勝

中沢夏帆/高橋玲奈(亜大) 1-6 6-2 [10-5] 上唯希/大矢希(早大)①

森崎可南子/牛島里咲(筑波大)② 6-0 6-2 池田月/板谷里音(日大)Q

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※写真は大会の様子

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