第100回全国高校野球選手権記念大会はきょう21日に決勝戦を迎える。史上初の2度目の春夏連覇を目指す北大阪代表・大阪…
第100回全国高校野球選手権記念大会はきょう21日に決勝戦を迎える。史上初の2度目の春夏連覇を目指す北大阪代表・大阪桐蔭に立ち向かうのは県勢103年ぶりに決勝進出した秋田代表・金足農。この両校は実に対照的なチームカラーだ。大阪桐蔭は西谷浩一監督が全国各地の有望な中学生をスカウトし、名門校に集結したエリート集団だ。投打の中心の根尾昂内野手は岐阜・飛騨高山ボーイズ出身、エースの柿木蓮投手は佐賀・佐賀東松ボーイズ出身。控えにも他校に行けば主力で活躍できる選手がズラリと並び、ベンチ入り全選手が硬式野球のシニア、ボーイズリーグに所属していた。一方、金足農は全員が秋田の地元出身。エースの吉田輝星も県内の天王中で軟式野球部だった。
選手個々の能力や層の厚さも違うため、戦い方も変わってくる。大阪桐蔭は長丁場の甲子園での戦いを見据え、1人の選手に依存しない。根尾、柿木、左腕エース・横川凱の3投手で勝ち抜いてきた。一方、金足農はエースの吉田が1人で全試合全イニングを投げ抜いてきた。今大会の球数は749。県大会を含めると1000球を超える。疲労が懸念されるが、見る者の心を揺さぶる熱投で実力、人気共に全国区になった。吉田だけではない。他の選手も大舞台で底知れない可能性を発揮している。横浜戦で6番・高橋祐輔内野手が8回にバックスクリーンへ逆転3ラン。3年間で高校初アーチだった。近江戦では9回に俊足の二塁走者・菊地彪吾(ひゅうご)外野手がスクイズで一気に本塁生還する激走で逆転サヨナラ勝ち。鹿児島実業、大垣日大、横浜、近江、日大三と強豪を次々と打ち破ってきたのはフロックではない。
人気漫画「スラムダンク」では神奈川の公立高校・湘北が絶対的王者・山王工業に挑んだ試合が漫画誌に残る伝説として世代を超えて語り継がれている。雑草軍団の金足農は湘北を彷彿とさせる。複数の投手を起用する分業制、県外からの越境入学で野球部を強化する高校が主流の中、金足農のようなチームが決勝進出するのは今後可能性が低いかもしれない。一方、大阪桐蔭は山王工業に重なる。中村剛也、平田良介、中田翔、浅村栄斗、藤波晋太郎、森友哉とOBがプロ野球界で活躍しているが、今年の大阪桐蔭は「歴代最強」と呼ばれるメンバーで前人未到の偉業を目指す。大阪桐蔭vs金足農。好対照の両校の戦いは興味深い。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]