下関国際・鶴田、あわやノーヒッターも8回力尽きる 第100回全国高等学校野球選手権記念大会第14日。準々決勝第3試合は、日大三(西東京)が8回に集中打で3点を奪い、下関国際(山口)に3-2で逆転勝ちして全国制覇を果たした2011年以来となる…

下関国際・鶴田、あわやノーヒッターも8回力尽きる

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会第14日。準々決勝第3試合は、日大三(西東京)が8回に集中打で3点を奪い、下関国際(山口)に3-2で逆転勝ちして全国制覇を果たした2011年以来となる準決勝に進んだ。

 沈黙していた日大三の強力打線が、8回に火を噴いた。先頭の7番・飯村が、この日チーム2本目の安打を中前に放つと、8番・柳沢の右翼への二塁打、9番の代打・高木と3連打であっという間に同点。送りバント、二ゴロで2死三塁となり、3番の主砲・日置が一塁を強襲する痛烈な適時打を放ち、一気に勝ち越した。

 それまでは、スライダー、ツーシームを自在に操る下関国際・鶴田の前に手を焼いた。7回2死までノーヒット。5番・中村が左前にポトリと落ちる初安打を放ったものの、三塁も踏めず得点の気配はなかった。だが、飯村が打った会心の当たりで一気に覚醒。たたみかける連打で、鶴田を攻略した。

 下関国際・鶴田は99球、5安打と強豪・日大三の前に立ちはだかった。6回には自らの適時打で2点目を奪い、打倒・日大三へ期待が高まったが、許した5本中4本の安打が8回に集中。まさに力尽きた形だが、4試合、489球を投げ、新たな学校の歴史を作って甲子園を去った。(Full-Count編集部)