3回、勝ち越し二塁打を放ち、ガッツポーズするヤクルトのバレンティン=神宮【写真提供:共同通信社】東京ヤクルトのバレンティンが17日の阪神戦で勝ち越し打を含む2本のタイムリーを放って勝利に貢献。自力優勝の可能性を復活させ、広島東洋の優勝マジッ…

3回、勝ち越し二塁打を放ち、ガッツポーズするヤクルトのバレンティン=神宮【写真提供:共同通信社】


東京ヤクルトのバレンティンが17日の阪神戦で勝ち越し打を含む2本のタイムリーを放って勝利に貢献。自力優勝の可能性を復活させ、広島東洋の優勝マジックナンバーを消滅させた。

 阪神を本拠地・神宮に迎えたカード初戦。初回に1番・坂口智隆がヒットで出塁すると、続く2番・青木宣親が左中間へ先制のタイムリー2塁打。3番・山田哲人は見逃し三振に倒れたが、ここでバレンティンが「いい球だけを待っていた。ストレートを思い切って打つことができた」と阪神の先発・秋山拓巳から左翼フェンス直撃のタイムリーを放った。

 さらに2対2の同点に追いつかれた後の3回、1死1塁から再び秋山のストレートを捉えて右中間へ勝ち越しのタイムリー2塁打。「山田選手が粘った四球を選んだので、絶対に還してやろうという気持ちだった」とバレンティン。現在リーグトップの29本塁打を放っているが、この日は「アゲインストの風だったのでホームランを打つことは難しいと思っていたので、逆方向やライナーを打つことを心がけて打席に入った」と頭脳的にチームバッティングに徹し、見事に結果を出した。

 本塁打に加えて、打点ランキングでもリーグトップを走る来日8年目助っ人。復活のシーズンを過ごす大砲は、「今日はこのような形で勝つことができた。明日も、思い切って、一生懸命に戦って、勝ちたい」と今後へ向けて闘志を燃やした。