イギリス・イーストボーンで開催されている「AEGON国際イーストボーン」(WTAプレミア/イギリス・イーストボーン/6月19~25日/賞金総額77万6878ドル/グラスコート)のシングルス準決勝で、第12シードのドミニカ・チブルコバ(ス…

 イギリス・イーストボーンで開催されている「AEGON国際イーストボーン」(WTAプレミア/イギリス・イーストボーン/6月19~25日/賞金総額77万6878ドル/グラスコート)のシングルス準決勝で、第12シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)が予選勝者のモニカ・プイグ(プエルトリコ)を6-2 6-1で下して決勝に進出した。

 チブルコバは決勝で、第10シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)と対戦する。プロスコバは第11シードのジョハナ・コンタ(イギリス)を6-7(5) 6-3 6-3で下して勝ち上がっている。

 試合を通してチブルコバは攻勢を保ち、第2ゲームで2つのブレークポイントをつかんだあとの、第6ゲームでブレークを果たして4-2とリードした。サービスゲームをキープして5-2とすると、さらにブレークして第1セットを先取した。第2セットではプイグの最初のサービスゲームをブレークして2-0とすると、そのまま苦しむことなく勝利に向けて突き進んだ。

 「最初から、本当にすごくいいプレーができていたの」とチブルコバ。「私はただ、そのまま進んでいっただけ。それに、何も期待してはいなかったわ」。

 一方のプリスコバはノッティンガムでトロフィを掲げたあと、ここ2週間で2度目のグラスコートでのタイトルを狙っている。

 この日の準決勝では、コンタがタイブレークを取るまでどちらもブレークポイントに遭遇しないまま進み、第2セットに入ってプリスコバがこの試合最初のブレークを果たして3-1とリードした。コンタは次のゲームで3つのブレークポイントをつかみながらもそれを生かせず、さらにゲーム中に転倒。コンタは特に悪い影響を受けた様子もなくプレーを続けたが、第9ゲームでつかんだ2つのブレークポイントもものにすることができなかった。

 プリスコバは第3セットで2度コンタのサービスをブレークして3-0とリードすると、40年前のバージニア・ウェード以来のイギリス人決勝進出者になるというコンタの望みに終止符を打つべく、そのまま最後まで突き進んだ。

 これらの試合に先立ち、チブルコバは2日間にわたって3時間以上もかかった準々決勝を戦い、第1シードで2008年大会の優勝者、アグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)を4-6 7-6(2) 6-3で倒していた。

 第2セットでラドバンスカが3-2リード、というところで雨天順延となったあと、翌日に試合が再開されたが、チブルコバはすぐにブレークバックしてスコアは3-3に。ラドバンスカは5-4とするためのブレークポイントをものにできず、もつれ込んだタイブレークではチブルコバが相手を圧倒した。

 ファイナルセットでのラドバンスカは3-1とするためのブレークポイントを手にしながらそれも逃し、ふたたびチャンスを生かせず。チブルコバが最後の4ゲームを力強く連取した。

 「今日はあまりいいプレーができなかった」とラドバンスカは振り返った。「チブルコバは本当にアグレッシブで、いいプレーをしていた」。

 プリスコバとエレナ・ベスニナ(ロシア)の準々決勝は、一夜を経て第1セット4-0から試合を再開し、プリスコバが6-1 6-3で一蹴。また、コンタはエカテリーナ・マカロワ(ロシア)を7-6(5) 6-4で下していた。(C)AP