2年生右腕・根本が149キロを計測 第100回全国高等学校野球選手権記念大会第11日第2試合は、木更津総合(東千葉)が7-0で興南(沖縄)を下し、2016年以来2年ぶりに3回戦進出を決めた。ベスト8を懸け下関国際(山口)との対戦が決まった。…

2年生右腕・根本が149キロを計測

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会第11日第2試合は、木更津総合(東千葉)が7-0で興南(沖縄)を下し、2016年以来2年ぶりに3回戦進出を決めた。ベスト8を懸け下関国際(山口)との対戦が決まった。

 木更津総合がレベルの高い機動力と守備力で興南をじわじわと追い詰め寄り切った。2回の先制点は、2死から敵失で出塁した7番・田中を一塁に置いて、8番・大曽根が左中間へのヒット。左翼手が回り込んで打球を押さえたが、田中は躊躇なく三塁を回って一気にホームを陥れた。

 2度のけん制死はあったものの、常に次の塁を狙う走塁でプレッシャーをかけ、8回には1死二塁から太田の三ゴロの間に、一度は戻る素振りを見せた二塁走者が突然スタート。あわてた三塁手が悪送球する間に、勝負を決定づける4点目。さらに1死満塁から大曽根が一度は失敗しながら再度スリーバントでスクイズを決めて5点目と自在の攻めを見せた。

 守備では、走者を二塁に置いてヒットを打たれた局面で、1回は右翼手・太田、5回は中堅手・東がレーザービームで本塁に突入した走者を刺した。先制のチャンスと追撃の1点を阻止したことで、興南の反撃ムードはしぼみ、実力校同士の対戦としては意外なほどの点差がついた。

 エース・野尻は7安打を浴びたが、走者を背負っても落ち着いて要所を締め、7回1/3を122球、7安打無失点。8回1死一、二塁でリリーフした2年生右腕の根本はMAX149キロの速球を投げ込み、見事な火消し役となった。

 興南は藤木、宮城、當山の3投手がそれぞれ持ち味は出したが、木更津総合の抜け目ない試合運びに主導権を奪われ、零封負けを喫した。(Full-Count編集部)