テニス界のスーパースター、ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)。その素晴らしいライバル関係が改めて分かる、フェデラーの発言があった。ナダルは出場予定だった「ATP1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8…

テニス界のスーパースター、ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)。その素晴らしいライバル関係が改めて分かる、フェデラーの発言があった。

ナダルは出場予定だった「ATP1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8月12~19日/ハードコート)を休養のために欠場すると発表。自身のTwitterアカウントにて、ファンや大会運営者への真摯なメッセージを投稿した。

AP通信によると、フェデラーはそのナダルの欠場について「ラファがプレーしない事は残念だ」とコメント。

「彼はあのドローの山に大いに影響を与えていただろう。ラファがいない時、彼はファンからとは違って選手たちからはそこまで寂しがられない」と軽いジョークも交えつつ、改めてナダルの強さと影響力を評した。

「冗談はさておき、僕はラファと過ごす時間が大好きだし、一緒に練習したりプレーするのが大好きなんだ。僕は決して『彼とはプレーしたくない』とは言わない」

フェデラーのこのコメントを聞いて思い出した事がある。

フェデラーとナダルはグランドスラムで言うと、まだ「全米オープン」では対戦した事がない。2017年に両者はその事について、実現することを望んでいるかと尋ねられた事があったのだ。

その際フェデラーは明確に「イエス」と答えた。そしてナダルはまったく違った。「僕は他のプレーヤーと対戦する方がいいな」「もし可能なら、より容易な相手とね」。

数々の歴史的名勝負を繰り広げてきたフェデラーとナダル。最大のライバルであり最高の親友でもある両者の対戦を、願わくばそれが決勝戦で観られる日を、これからも楽しみに待ちたい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 シンシナティ」の記者会見でのフェデラー

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)