リオデジャネイロオリンピックへのラスト1枚の切符をかけた、女子セブンズ最終予選が6月25、26日にアイルランドのダブリンで開催され、スペインが優勝して出場権を獲得した。 男子7人制スペイン代表も一週間前に男子最終予選を制してリオ行きを決め…

 リオデジャネイロオリンピックへのラスト1枚の切符をかけた、女子セブンズ最終予選が6月25、26日にアイルランドのダブリンで開催され、スペインが優勝して出場権を獲得した。
 男子7人制スペイン代表も一週間前に男子最終予選を制してリオ行きを決めており、スペインラグビー界はダブルの歓喜に沸いた。

 16チーム参加の女子最終予選で決勝に進んだのは、ワールドラグビー女子セブンズシリーズのコアチームであるスペインとロシアだった。スペインはプール戦から準決勝まで5試合すべて無失点で勝ち上がり、ロシアは準決勝でホスト国のアイルランドを19-10で下し、夢に近づいた。
 決勝では、俊敏なパトリシア・ガルシアの連続トライでスペインが前半を14-7とリードし、後半早々にもスクラムからのアタックで追加点を奪った。ロシアは、スピードランナーのダリア・ボブコヴァが後半7分に2トライ目を挙げて7点差に詰めたが、運動量があるスペインはディフェンスでプレッシャーをかけ続けてリードを守り切り、19-12で歴史的瞬間を迎えた。

 オリンピックでラグビーがおこなわれるのは92年ぶりで、7人制(セブンズ)の実施と女子ラグビー選手の参加は今回が初めてとなる。

 リオ五輪は8月5日が開会式で、女子セブンズは6日~8日まで実施、男子セブンズは9日~11日までおこなわれる。日本は男女とも出場する。

ブラジル(開催国)、ニュージーランド、カナダ、オーストラリア、イギリス(以上、2014-15 ワールドシリーズ 上位4か国)、コロンビア(南米)、アメリカ(北米・カリブ)、フランス(欧州)、フィジー(オセアニア)、ケニア(アフリカ)、日本(アジア)、スペイン(最終予選)

ブラジル(開催国)、フィジー、南アフリカ、ニュージーランド、イギリス(以上、2014-15 ワールドシリーズ 上位4か国)、アルゼンチン(南米)、アメリカ(北米・カリブ)、フランス(欧州)、オーストラリア(オセアニア)、ケニア(アフリカ)、日本(アジア)、スペイン(最終予選)

<リオ五輪 女子セブンズ最終予選 結果>
▼準々決勝
・ロシア 34-0 アルゼンチン
・アイルランド 38-0 チュニジア
・カザフスタン 26-0 サモア
・スペイン 21-0 中国

▼準決勝
・ロシア 19-10 アイルランド
・スペイン 28-0 カザフスタン

▼決勝
・スペイン 19-12 ロシア