「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月6~12日/ハードコート)の大会5日目、男子シングルスの準々決勝で、19歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)がアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を3-6、7-6(11)、6-4で破り準決…

「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月6~12日/ハードコート)の大会5日目、男子シングルスの準々決勝で、19歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)がアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を3-6、7-6(11)、6-4で破り準決勝に進出した。試合時間は2時間25分だった。

今回、チチパスはズベレフに対して第1セットの序盤から先行して試合を進めるかに見えたが、結局は逆に劣勢で展開。第2ゲームのリターンでブレークしたものの、直後にブレークバックを喫してスコアはイーブンとなった。

さらにその後、チチパスは自身のサービスゲームでズベレフから押し込まれて第5ゲームでもブレークを許すと、第9ゲームでもブレークされ、第1セットを3-6で落とした。

第2セットに入るとでチチパスは、1セットダウンから巻き返しを図りたいところだったが、再び厳しい立場に。第4ゲームで、自身のリターンで2ブレークポイントのピンチとなると、チチパスは1ポイントを返したもののネットミスが出てブレーク。1ブレークダウンとなった。

しかしチチパスは第9ゲームでブレークを返し、第2セットはタイブレークに突入。その中でお互いにミニブレークを分け合う一進一退の攻防となると、チチパスは自身のボレーミスもあり5-6とマッチポイントのピンチに。

チチパスは20本の長いラリー戦を制してこのピンチを脱すると、8-9となった2度目のマッチポイントも凌いで最後は13-11で奪取。第2セットを自分のものにし勝敗は第3セットの行方次第となった。

第3セットで勝負を決したのは第10ゲーム。チチパスはズベレフと1ブレークを分け合って、ゲームカウントは5-4。ズベレフにとってはブレークされれば敗退の決まるゲームだった。

同ゲームでチチパスは、ズベレフのハーフボレーのミスからマッチポイントに。ズベレフにここで痛恨のダブルフォルトが出て、19歳のチチパスが世界3位を破る形になった。

大会公式Twitterアカウントによれば、チチパスは「よりクレバーにプレーできた。ワシントンでは、彼(ズベレフ)のゲームをより理解するのに役立った。ここ(準決勝)に進出できていい気分だ」と試合の後に語ったという。

またチチパスは準決勝でケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する予定だ。アンダーソンはグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を準々決勝で6-2、6-2で下して勝ち上がっている。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 トロント」でのチチパス

(Photo by Julian Avram/Icon Sportswire via Getty Images)