「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月6~12日/ハードコート)の大会5日目、男子シングルスの準々決勝で、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-2、6-2で破って準決勝に進出した。試…

「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月6~12日/ハードコート)の大会5日目、男子シングルスの準々決勝で、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-2、6-2で破って準決勝に進出した。試合時間は1時間5分だった。

アンダーソンは2017年の「全米オープン」に続いて2018年の「ウィンブルドン」とグランドスラムの決勝戦に進出するといった結果を出しているほか、2メートル超の長身から叩き込む高速サービスを武器の一つにしている。現在は世界6位で、今大会では第4シードだ。

試合ではアンダーソンとディミトロフはいずれも、サービスキープを続け、手堅い立ち上がりを見せた。両選手ともにブレークの隙を与えないまま4ゲームが推移し、第1セットは2-2まで進むと流れが変わった。

アンダーソンはその第5ゲームでリターンに回ると、ディミトロフのネットミスやダブルフォルトも重なり、3ブレークポイントのチャンスに。2度の失点した後に、リターンがディミトロフのコートの隅に落ちるエースで、アンダーソンがブレークしリードとした。

さらに、アンダーソンは次のリターンとなった第7ゲームでもディミトロフのサービスゲームをブレーク。リードを広げると、続くゲームのサービング・フォー・ザ・セットも獲得して、6-2で第1セットを先取した。

さらに第2セットでアンダーソンは冒頭からチャンスを掴んだ。

第1ゲームではディミトロフがストロークでアウトミスしたほかドロップショットをネットにかけるなどで、アンダーソンの3ブレークポイント。同選手は続くポイントで鋭いリターンをディミトロフの足元深くに打ち返すと、ディミトロフのバックハンドがアウト。第2セット開始早々に、1ブレークアップのリードを築いた。

アンダーソンはその後、ブレークのチャンスをなかなか掴めない一方で、自身のサービスゲームも盤石にキープを続ける展開。

さらに第7ゲームではディミトロフのサービスでデュースからブレークポイントとすると、アンダーソンが空いたスペースにフォアハンドで打ち込みウィナーとして、同セット2度目のブレーク。

結局、続くサービング・フォー・ザ・マッチでもアンダーソンは危なげなくキープして白星を決定付けた。

アンダーソンは準決勝でステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 トロント」でのアンダーソン

(Photo by Julian Avram/Icon Sportswire via Getty Images)