7回、本塁打を放ち、ナインとタッチする楽天・田中=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】東北楽天の田中和基が5日の千葉ロッテ戦で今季4度目の猛打賞を記録して勝利に貢献した。 6月12日以降、「1番・センター」でスタメン出場を続けている田中。…

7回、本塁打を放ち、ナインとタッチする楽天・田中=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】


東北楽天の田中和基が5日の千葉ロッテ戦で今季4度目の猛打賞を記録して勝利に貢献した。

 6月12日以降、「1番・センター」でスタメン出場を続けている田中。今季は打撃センスに磨きがかかり、前日まで打率.287、打点30、本塁打11をマーク。本塁打はチーム日本人選手のトップの成績と、秘めたるパンチ力が開眼している。

 この日もリードオフマンとしてスタメン出場。1点を奪われて迎えた1回裏の第1打席ではセンター前ヒットで、同点の足がかりを作った。続く2回の第2打席では、1死2、3塁のチャンスでセンターへタイムリー。第3打席は三振に倒れたが、7回の第4打席では、インコース低めのストレートをコンパクトに振り抜き、ライトスタンドへ第12号ソロ。リードを2点に広げる貴重な一発は、「今年の中で一番の完璧な当たりでした」と自画自賛の完璧なホームランだった。

 3安打猛打賞でお立ち台に上がった田中は、「嶋(基宏)さんが送ってくれたので、絶対に打ちたいと思って打席に入った」と、2回のタイムリーの場面を振り返った。また、1打者として打線をけん引している点については、「チームを引っ張れているかわからないですが、これからも頑張りたいと思います」と謙虚なコメントを残した。チームは後半戦、13勝4敗と好調が続く。その中でも1番・田中は、打線で絶対に外すことのできない存在となっている。