8月5日、「ATP500 ワシントンD.C.」(アメリカ・ワシントンD.C./7月30日~8月5日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、ステファノス・チチパス(ギリシャ)を下して決勝に進出した。スコ…

8月5日、「ATP500 ワシントンD.C.」(アメリカ・ワシントンD.C./7月30日~8月5日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、ステファノス・チチパス(ギリシャ)を下して決勝に進出した。スコアは6-2、6-4、試合時間は1時間27分だった。

ズベレフは現在21歳ながら、世界ランキング3位とランキングトップも窺う好位置につけており、若手の中でも随一の注目を集めている。今大会では第1シードだ。一方で、チチパスも現在19歳と10代ながら世界ランキングでは32位につける若手注目株の一人で、今大会では第10シードでの出場だ。

試合ではズベレフが主導権を握って試合を展開した。お互いに最初のサービスをキープしはしたものの、2度目のリターンとなった第3ゲームでズベレフが先手を取った。

同ゲームでズベレフは2ブレークポイントを握ると、チチパスのダブルスフォルトで幸運なブレーク。序盤でリードを築いた。さらに、続くリターンゲームでもズベレフがチャンスを掴んだ。30-40とブレークポイントになると、同選手はいったんは好機を逃したものの2度目のデュースから角度をつけたバックハンドでチャンスを作ると、フォアのウィナーを放ちブレークを達成した。

ズベレフは第1セットでは、チチパスに反撃のチャンスを与えずに6-2で制して、1セットアップのリードを奪った。

第2セットに入ると一転して、ズベレフとチチパスはそれぞれ自身のサービスゲームをキープして均衡の取れた形で推移した。

その同セットが動いたのは、終盤に入る第9ゲーム。4-4からのリターンでズベレフがデュースに持ち込むと、最後は9度もデュースを繰り返す長いゲームに。ブレークポイントを掴むもののなかなか決定的な得点をできなかったズベレフだったが、チチパスのネットミスでついにブレーク。大きなリードを確保した。

ズベレフは結局、続くサービスゲームをきっちりと締めて白星を確定。終わってみれば1度もブレークポイントをチチパスに与えずに勝利し、決勝戦に進出した。(テニスデイリー編集部)

※写真はチチパスとの試合でボールを追うズベレフ

(Photo by Mitchell Layton/Getty Images)