「東海インターハイ2018」のテニス競技。大会3日目となる8月4日(土)は、三重県の霞ヶ浦テニスコートと四日市ドームを舞台に、男女各団体戦の準決勝と決勝が実施された。試合はダブルス1+シングルス2の計3試合の結果で争われる団体戦で、3回戦ま…

「東海インターハイ2018」のテニス競技。大会3日目となる8月4日(土)は、三重県の霞ヶ浦テニスコートと四日市ドームを舞台に、男女各団体戦の準決勝と決勝が実施された。試合はダブルス1+シングルス2の計3試合の結果で争われる団体戦で、3回戦までは8ゲームプロセット、準々決勝以降は3セットマッチで行なわれた。

準決勝進出4校のうち、3校が今春の選抜と同じ顔ぶれとなり、決勝も選抜と同じ相生学院(兵庫)と仁愛女子(福井)の2校によって争われた。

第1シードの相生学院は、準決勝で愛知啓成(愛知)と対戦。「みんなプレッシャーは感じているだろうけど、(今大会では)それを力に換えることもできている」(キャプテン田中菜冴美③)相生学院は、期待の1年生、木本海夢夏がS2で勝ち星を挙げるが、エースの伊藤さつき③が「小さい時からよく知っている相手」という愛知啓成のS1阿部宏美③に敗れて1勝1敗。すると勝利を託された相生学院の田中/古賀麻尋③のダブルスは、フルセットにもつれ込みながらも追撃を振り切り、チームを3年ぶりの決勝へと導いた。

一方、インターハイは39年連続出場という古豪、仁愛女子(福井)。準決勝の相手はノーシードながら、京都外大西(京都)、白鵬女子(神奈川)と言った強豪を倒すなど、勢いのある野田学園(山口)だ。とはいえここまで無敗で勝ち上がってきた仁愛女子は、好調チームに付け入る隙を与えず。S1の押川千夏③とS2の溝口英蘭③がともにストレートで勝利を収め、ダブルスの結果を待たずして決勝進出を決めてみせた。

注目の決勝戦、先手を取ったのは相生学院だった。準決勝では出番の無かった中島美夢③が、S2で仁愛女子の溝口に勝利。すると準決勝では敗れていたS1の伊藤が「攻めるところは攻め、守るところは守る」メリハリのあるプレーを意識してプレー。第2セットは「自分が勝たなければ...」という思いからラリー中にミスを重ねて苦しい展開となったが、最終的に6-2、7-5として押川とのエース対決に勝利した。これでトータル2勝となった相生学院が、第1シードを守り切り、春の選抜に続いて夏の全国も頂点に立った。

大会4日目となる8月5日(日)からは、いよいよ男女各シングルスとダブルスの個人戦が開幕する。会場は、男子が霞ヶ浦テニスコート、女子は四日市ドームにて、9時からスタートする。団体戦で上昇気流に乗った選手、あるいは不完全燃焼に終わった選手。様々な思いを胸に、新たな戦いの幕が切って落とされる。(©スマッシュ)

※写真は大会の様子

(©スマッシュ)