三重県の霞ヶ浦テニスコート、四日市ドーム、三滝テニスコートの3会場を舞台に「東海インターハイ」の男女テニス競技が開幕した。大会初日となる8月2日(木)は、ダブルス1+シングルス2の計3試合で競う団体戦の1・2回戦が実施された。女子団体戦も男…

三重県の霞ヶ浦テニスコート、四日市ドーム、三滝テニスコートの3会場を舞台に「東海インターハイ」の男女テニス競技が開幕した。大会初日となる8月2日(木)は、ダブルス1+シングルス2の計3試合で競う団体戦の1・2回戦が実施された。

女子団体戦も男子同様に、春の選抜に優勝している相生学院(兵庫)、同準優勝でインターハイでは39年連続出場中の仁愛女子(福井)といったシード勢が揃って勝ち上がった。なかでも注目度が高かったのが、地元三重で昨年のインターハイ優勝校の四日市商である。今年の選抜個人戦で優勝している吉岡希紗③を擁する四日市商は、初戦ならではの緊張感を漂わせながらも力強いテニスを披露し、まずは九州文化学園(長崎)を破りベスト16へと駒を進めている。

その四日市商とともに開催地三重県の第2代表として、7年ぶり2度目のインターハイに挑戦するのが津商である。「正直、抽選で対戦相手が決まった時、勝てそうな気があまりしませんでした。でも、三重・白山がノーシードながら今夏の甲子園の切符を手にしたんです。だから部員には『自分たちにもワンチャンスあるかもしれないゾ』って話してたんです」とは津商の中村健太郎監督。津商はそのチャンスをものにすべく、日ごろから親交のある四日市商にお願いして7月下旬に合同合宿を実施。また四日市ドームのサーフェスに慣れるため、実際に会場で練習を繰り返したという。そうして今大会で記念すべき1勝を手にした。続く2回戦では仁愛女子(福井)に敗れたものの「ここまで来れたのは、金山監督(四日市商)をはじめ、本校のOBやOGなど多くの方々が"オール三重"の精神でサポートしてくれたおかげです。本当に感謝しています」と語り、「明日からは、四日市商の応援団です」と笑顔を見せた。

また「まずは、全国1勝」を目標に据えていた金沢(石川)も、「今まではビビッて試合をするような面がありました。だから今回は相手のことをあれこれ考えず、まずは自分たちのテニスをしようと何度も話し合いました」とは主将の野未知留②。そして、その言葉どおり初戦では伸び伸びしたプレーを披露して勝利を引き寄せた。金沢は続く2回戦で早稲田実業(東京)に敗れるが、同じく初出場の札幌啓成(北海道)と浦和麗明(埼玉)は、着実に勝利を重ねてベスト16入りを果たしている。

大会2日目となる8月3日(金)は、霞ヶ浦テニスコートと四日市ドームにて9時から、団体戦の3回戦、準々決勝が行なわれる。(©スマッシュ)

※写真は大会の様子

(©スマッシュ)