「ATP500 ハンブルク」(ドイツ・ハンブルク/7月23~29日/クレーコート)で、男子シングルス第2シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は、キャスパー・ルード(ノルウェー)を6-4、2-6、6-2で下して、自身の大会初戦を白…

「ATP500 ハンブルク」(ドイツ・ハンブルク/7月23~29日/クレーコート)で、男子シングルス第2シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は、キャスパー・ルード(ノルウェー)を6-4、2-6、6-2で下して、自身の大会初戦を白星で飾った。試合時間は2時間4分だった。

シュワルツマンは、トップ100選手のなかで最も小柄だが、俊敏なフットワークでボールに追いつき、鋭いショットでの反撃を持ち味としている。取り分けリターンの技術は秀逸で、鋭い予測力と反応速度の速さを武器にしている。

一方のルードは世界141位の19歳で、まだまだこれからの選手の一人。今大会にはワイルドカードで出場している。

第1セットからシュワルツマンは、ルードと競り合う形でゲームを消化。第4ゲームでシュワルツマンはブレークされたものの、第5ゲームで反撃。

デュースに入った後、ルードのサービスを返球できず苦しむ場面も見られたものの、シュワルツマンは粘り強く対抗しチャンスを窺った。するとルードのスマッシュミスで得たブレークチャンスで、ルードのネットミスを誘い、ブレークバックに成功した。

さらにシュワルツマンは、第7ゲームでもドロップショットでブレークし逆転。第1セットを6-4で先取した。

しかし第2セットで、シュワルツマンはルードに反撃され苦しい展開に。第1ゲームのリターンでブレークしたものの、第2、4ゲームで逆にブレークを喫して、1ブレークダウンの劣勢にシュワルツマンは追い込まれた。

さらに、その後は両選手ともにキープを続けるかに見えたものの、第8ゲームでシュワルツマンが再びブレークされてしまい、第2セットはルードの手に落ちた。セットカウントでは同点になり、次のセットで雌雄を決することになった。

その第3セットに入ると、シュワルツマンが実力の差を見せはじめた。第1ゲームのリターンで、ドロップショットやベースラインでのストロークの打ち合いを制して、シュワルツマンにブレークポイントをが訪れると、そのままルードのネットミスでブレーク。シュワルツマンが大きなリードを築いた。

第2ゲームから第6ゲームまでは、両選手ともにサービスをキープし続ける中、第7ゲームにシュワルツマンは再びブレーク。さらにリードを広げた。最後は第8ゲームのシュワルツマンのサービスで、ルードもブレークを目指してデュースに持ち込んだが及ばず、シュワルツマンが格上の力を見せて勝利を手にした形だ。

シュワルツマンは2回戦で地元ダニエル・マスー(ドイツ)と対戦する見通しだ。(テニスデイリー編集部)

※写真はルードとの試合に臨んだシュワルツマン

(Photo by Daniel Bockwoldt/picture alliance via Getty Images)