【とっておいたゴール】「全然だめだ、入らない」 FC東京戦前日の全体トレーニング後。居残りでクロスシュートに取り組んでいた槙野智章は、ゴールネットをなかなか揺らすことができず、苦笑しながら、そうつぶやいていました。それを聞いたスタッフが「明…

【とっておいたゴール】

「全然だめだ、入らない」

 FC東京戦前日の全体トレーニング後。居残りでクロスシュートに取り組んでいた槙野智章は、ゴールネットをなかなか揺らすことができず、苦笑しながら、そうつぶやいていました。それを聞いたスタッフが「明日にとってあるんだよ」と伝えると、彼も「間違いない!」と力強く応えました。

 FC東京戦。背番号5のDFは、その言葉どおり、66分にクロスからのボールを頭で合わせて1点差とすると、さらに6分後、興梠慎三からの落としに右足を強く振り抜き、同点にして、チームの勝利に大きく貢献しました。

※写真は1点目のゴール後、ボールを拾い、センターサークルに持って行く槙野智章の後ろ姿。

【槙野智章】
「最近は連戦の中で、練習時間が短かったですけど、その中で、クロスからのシュートの練習をしてきました。自分がクロスに入るタイミングやクロスを入れる選手への要求が合致した1点目だったと思います。前には阿部選手、後ろには李選手がいて、誰が決めてもおかしくなかったですけど、決められて良かったです。

 2点目も、昨日の練習の中で、自分がどうやって前に入っていくか、という練習の成果が出たと思います。日ごろから練習しているメンバーとの、息の合ったプレーでしたし、前半になかったゴールに向かう姿勢や相手が嫌がるプレー、走りができた結果のゴールだったと思います。

 ピッチ外でいろいろなことや声が起きていますけど、僕たちは結果を出して、悪い流れを振り払いたかったです。最近は無得点の試合が続き、3連敗もしていました。結果が伴わず、ミシャ監督も苦しい思いをしていました。今日の勝ちをきっかけに、また自分たちがいい試合をして、浦和レッズファミリーがいい笑顔になれるよう突き進んでいきたいです」