石川佳純 Photo:Itaru Chiba


 ITTFワールドツアー・プラチナ「韓国オープン」<7月17~18日・予選、19~22日・本戦/大田>が幕を閉じた。期待の日本勢はエースの水谷隼(木下グループ)と石川佳純(全農)が男女シングルスでそれぞれ準決勝まで勝ち進んだものの、水谷は韓国のチャン・ウジン、石川は中国の世界ランク1位・朱雨玲に敗退。決勝進出はならなかった。




水谷隼 Photo:Itaru Chiba


 特に2回戦で第1シードのオフチャロフ(ドイツ)をゲームカウント4-2で下し、その勢いのまま準決勝も勝ち上がるのではと期待された水谷は、ゲームカウント2-1でリードした第4ゲームの競り合いを10-12で落としたのが痛かった。これを潮にチャン・ウジンが逆転勝利。地元ファンの大声援を味方に決勝も制して優勝した。ちなみにチャン・ウジンは男子シングルスに加え男子ダブルス、混合ダブルスでも優勝し、見事3冠を制覇している。

 準決勝で敗れた水谷は左太ももを気にしていた様子もあり気になるところだが、そのあたりも含め試合後は次のように語っている。

「良いところよりも悪いところがものすごく多かった。体が全然ついてこなくて、久しぶりに強い選手と連続で試合をして想像以上にきつかった。左足の太ももは一昨日くらいから結構張っていた。そういう準備も含め改めて自分の実力を感じた。次はもうちょっとコンディションを整えて、いいプレーがしたい」

「自分が思い切って攻めている時は点数もついてくるが、相手に攻められてしまうと全体的に展開が苦しい。判断を誤ったプレーも何本もあった。試合の中でもうちょっと修正できたら良かった」

「卓球の感覚自体は1年ぶりぐらいに戻ってきたので、あとは練習を積んでいけばまだまだ強くなれる手応えはある。合宿でやってきた練習の成果が少し出せたし、もっともっとパフォーマンスは上がっていくと思う」

  水谷をはじめ韓国オープンに出場した日本人選手たちはそのまま移動し、「オーストラリアオープン」<7月24~25日・予選、26~29日・本戦/ジーロング)に臨む。同大会も韓国オープン同様、獲得ポイントと獲得賞金の高いプラチナ大会とあって気合いの入る一戦だ。

(文=高樹ミナ)