2018年「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)のダイレクトエントリーリストが公表された。日本人選手としては錦織圭(日本/日清食品)とプロテクトランキングを使用する西岡良仁(日本/ミキハウス)らが出場…

2018年「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)のダイレクトエントリーリストが公表された。日本人選手としては錦織圭(日本/日清食品)とプロテクトランキングを使用する西岡良仁(日本/ミキハウス)らが出場するほか、BIG4を含むそうそうたるメンバーが名を連ねた。BIG4の中で一人ランキングを落としており、「ウィンブルドン」も欠場したアンディ・マレー(イギリス)も出場する見通しだ。

その一部を紹介すれば、ランキング上位の選手としてはおなじみの顔ぶれで、現在世界1位で同大会で3度の優勝経験を持つラファエル・ナダル(スペイン)と2位で5度優勝のロジャー・フェデラー(スイス)をが筆頭出場者だ。

また先立って行われた「ウィンブルドン」で優勝を果たして完全復活を遂げたノバク・ジョコビッチ(セルビア)も2度のタイトル獲得実績をさらに伸ばすべく出場予定で、BIG4が集結する。

さらに、大会公式サイトによれば、復帰を図る最後のBIG4であるマレーもプロテクトランキングを使用して本戦ドローに参戦するという。世界ランキングで1位、2位と続くナダルとフェデラー、そして完全復活したジョコビッチに続いてツアーをリードする位置に再びマレーも戻れるか注目だ。

現在は4位で2009年には「全米オープン」で優勝したフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)、2014年の決勝戦で錦織を倒して優勝したマリン・チリッチ(クロアチア)も健在で、都合6人の元全米王者が優勝を目指すことになる。

優勝経験こそないものの、「全米オープン」で上位に進出してきた中にも、忘れられない選手がいる。その一人はもちろん錦織で、一昨年は準々決勝でマレーをフルセットで下して準決勝に進出。惜しくもスタン・ワウリンカ(スイス)に敗戦してしまったものの、ベスト4入りを果たした。

右手首の怪我によるツアー離脱から復帰した錦織は、右肘の調子など不安要素も残るものの、どこまで勝ち上がれるか注目したいところだ。

ほかにも、今年の「ウィンブルドン」で決勝に進出したほか、昨年の「全米オープン」でもファイナリストになるなど健闘したケビン・アンダーソン(南アフリカ)にももちろん上位進出の可能性がある。

ただ、現在ではまだ予選通過者のために16人、ワイルドカードのために8人の出場枠が残されており、最終的な出場選手リストが埋まるのは直前になりそうだ。加えて、シード順位についても大会直前に明らかになる見通しだ。(テニスデイリー編集部)

※写真はサインの求めに応じるマレー

(Photo by Charlie Crowhurst/Getty Images for LTA)