「ぼくは殴られたことにも感謝している。そこに愛情を感じていたから」日本代表MF清武弘嗣、父との絆http://www.sakaiku.jp/column/interview/2016/011909.html日本代表の中心選手として2018F…

「ぼくは殴られたことにも感謝している。そこに愛情を感じていたから」日本代表MF清武弘嗣、父との絆
http://www.sakaiku.jp/column/interview/2016/011909.html


日本代表の中心選手として2018FIFAワールドカップを目指す清武弘嗣選手。この夏、スペインの強豪セビージャに移籍することが決まりました。そんな清武選手が日本代表で着る背番号13には父への特別な想いがありました。厳格で、ときに手をあげることもあったという父を、清武選手が心から慕う理由とは。

「これは絶対に載せてください」(清武選手)

決して“愛情があれば手をあげてもいい”という話ではありません。

\"親であるあなたの行動をどう感じるか、その権利は受け取る子どもにある\"

清武選手のメッセージをお伝えします。(取材・文 前田陽子 写真 波多野友子)


■厳しく怖い父から、たしかに感じていた愛情

― 清武選手にとって、父とはどんな存在でしたか?

「とにかく怖い存在でしたね。父親はチームの監督でもあったので、試合や練習で態度が悪かったりすると家に帰っても怒られていました。ときに手が出ることもありましたよ。でも、ぼくは殴られたことにも感謝しています。それによっていいこととわるいことが判断できるようになったし、身に付くこともありました。なにより、そこに父親の愛情を感じていましたから。親は真剣にサッカーをすることを子どもに期待しているのに、いいプレイをしなかったり、気分が乗らないとしっかり取り組まなかったりすることもありますよね。そういうときに怒りたくなる気持ちは当然わかります。サッカー以外でも、通知表が悪いのは授業に集中していなかったり、居眠りをしていたから。すべて自分自身に問題があるんです。サッカーでも勉強でも。そういう姿勢というのは、大人になっていく過程でしっかりと身に付けておかなければならないこと。それができていなかったから父は怒った。小学生のときにそのことは理解できていませんでしたが、20歳を過ぎて、自分が親になって、父親がしてくれたことは全部そういうことだったんだとわかるようになりました」


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