7月18日、「スキースター・スウェディッシュ・オープン」(ATP250/スウェーデン・バスタッド/7月16~22日/クレーコート)で、第1シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が男子シングルス2回戦で153位のシモーネ・ボレッリ(…

7月18日、「スキースター・スウェディッシュ・オープン」(ATP250/スウェーデン・バスタッド/7月16~22日/クレーコート)で、第1シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が男子シングルス2回戦で153位のシモーネ・ボレッリ(イタリア)を相手に6(8)-7、3-6で黒星を喫した。優勝候補が自身の初戦で大会を去ることになったもので、試合時間は1時間54分だった。

現在世界ランキング12位のシュワルツマンは身長170㎝と小柄だが俊敏なフットワークでボールに追いつき、鋭いショットで反撃する。確かなリターンは、世界トップレベルだ。

ランキングとシード順位で格上のシュワルツマンは第1セットの序盤にはリードして試合を進めた。第1ゲームの自身のサービスを難なくキープすると、同選手は第2ゲームのリターンで、デュースに持ち込み、チャンスを窺った。

すると2度目のデュースでボレッリにネットミスが出て、シュワルツマンにブレークポイントが訪れた。続くポイントでバックハンドでコースをつくウィナーをシュワルツマンが放ち、1ブレークアップのリードを築いた。

一方で終盤が近づくまで、シュワルツマンはリードを守ったものの、第9ゲームに巻き返しを許した。ボレッリからの強打や自身のミスから0-40のトリプルブレークポイントのピンチ。2度しのいだものの最後は、ブレークとなった。

両選手のスコアがイーブンに戻ったのち、第11、12ゲームでもお互いにブレーク。第1セットはタイブレークでの決着へ。その中でシュワルツマンは、7-6、8-7の2度、セットポイントを手にしたものの、得点できず、結局ボレッリに1セットを与えてしまった。

第2セットでもシュワルツマンは、先手を取ってリードを築いたものの、押し切れない展開。第3ゲームのリターンで30-40のブレークのチャンスをいったんは逃したものの、3度目のデュースで再びブレークポイントをシュワルツマンが握った。

すると同選手は、バックハンド同士の打ち合いから、ボレッリの打球がネットに当たりアウトする幸運なポイントでブレーク。

しかし、シュワルツマンは、続くサービスゲームでキープしきれずに、スコアをイーブンに戻されてしまう。さらには、第6ゲームのリターンでも、ボレッリに対してデュースに持ち込まれると、シュワルツマンはブレークのピンチに。結局、シュワルツマンにストロークのミスが出て、ブレークを喫してしまった。

第2セットはその後、シュワルツマンもボレッリも共にブレークしてゲームを動かすことはできず、シュワルツマンは挽回しきれずに黒星を喫する形に終わった。

結果的には、第1シードが、予選上がりの選手に敗北することになり、優勝候補の一角が自身初戦で大会を去ることになった。

ボレッリは次の試合で、148位のヘンリー・ラクソネン(スイス)と対戦する予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は得意のクレーでのシュワルツマン(「全仏オープン」のときのもの)

(Photo by XIN LI/Getty Images)