BIG4と称された4人のうち、現在世界ランキングで1位のラファエル・ナダル(スペイン)と2位のロジャー・フェデラー(スイス)は健在ぶりを見せてきた一方で、7月15日に幕を閉じた「ウィンブルドン」でBIG4の3人目であるノバク・ジョコビッチ(…

BIG4と称された4人のうち、現在世界ランキングで1位のラファエル・ナダル(スペイン)と2位のロジャー・フェデラー(スイス)は健在ぶりを見せてきた一方で、7月15日に幕を閉じた「ウィンブルドン」でBIG4の3人目であるノバク・ジョコビッチ(セルビア)が優勝。肘の怪我などの不調から立ち直った姿を印象付けた。

しかしBIG4の4人目となる元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)の復帰については、調子も芳しくなく、ランキングも低調だ。

マレーはちょうど1年前には1位の座を守っており、トップを走っていたものの、昨年の8月14日付のランキングを最後に、王座から陥落した。

また2017年の「ウィンブルドン」以降はツアーレベルの大会に出場できない期間が続き、ランキングも低下の一途を辿ってきた。その結果、現在のランキングでは、マレーの順位も839位にまで落ち込んでしまっている。

その中でマレーは、ツアーへの復帰も模索してきており、今年の芝シーズンには「ウィンブルドン」への出場は見送ったものの複数の大会にも出場。久々に大会のコート上でラケットを振る姿を見せていた。

具体的には、マレーは6月の中旬には「ATP500 ロンドン」にエントリー。同選手は1回戦でニック・キリオス(オーストラリア)に対して6-2、6(4)-7、5-7で黒星を喫したが、世界ランキング21位を相手に3セットを戦いきった。

加えて、「ATP250 イーストボーン」にもマレーは出場し、1回戦では同様に膝の手術からのカムバックを図っているスタン・ワウリンカ(スイス)との試合に臨んだ。結果は6-1、6-3と復帰後の初白星を上げた一方で、2回戦ではカイル・エドマンド(イギリス)に4-6、4-6と敗戦し、大会を去っていた。

芝シーズンで続く大会となったグランドスラムについては欠場となったものの、マレーはワイルドカードで「ATPマスターズ1000 トロント」への出場を予定。ハードコートシーズンに向けてまた、活躍を目にする機会を得られそうだ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」で練習中のマレー

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)