シーズン最終盤に行われる「Nitto ATPファイナルズ」の出場権をかけた、レース・トゥ・ロンドンの最新の状況が明らかになった。「ウィンブルドン」を終えて、錦織圭(日本/日清食品)が10位と出場圏内を狙える位置につけたほか、優勝したノバク・…

シーズン最終盤に行われる「Nitto ATPファイナルズ」の出場権をかけた、レース・トゥ・ロンドンの最新の状況が明らかになった。「ウィンブルドン」を終えて、錦織圭(日本/日清食品)が10位と出場圏内を狙える位置につけたほか、優勝したノバク・ジョコビッチ(セルビア)が5位を確保した。

「ウィンブルドン」で錦織は準々決勝に進出し、ジョコビッチに敗れたものの、ベスト8入りを果たす好成績を得た。その結果レース・トゥ・ロンドンでの錦織の順位も8位あがり、10位に。「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を獲得できる8位まで順位としてはあと少しに迫った。

一方で、「ウィンブルドン」の開催前に、錦織は18位で1,250ポイントを保持。出場権を得られる8位にはジョン・イズナー(アメリカ)が1,500ポイントで入っており、その差は250ポイントだった。

ただ、今回のランキングの更新で錦織のポイントは1,610ポイントに上がったが、「ウィンブルドン」で準優勝したケビン・アンダーソン(南アフリカ)が2,820ポイントで8位に。出場圏内入りに必要なポイントと錦織のポイントの差が1,210ポイントに広がっており、追いつくにはもうひと頑張り必要とされそうだ。

また、ジョコビッチは前回ランキングの15位から10人を抜いて、5位と「Nitto ATPファイナルズ」への出場圏内に飛び込んできた。 「ATPマスターズ1000 ローマ」での準決勝進出以来、「全仏オープン」での準々決勝進出、「ATP500 ロンドン」での準優勝、「ウィンブルドン」での優勝と順調に上位への進出を果たし、ジョコビッチも上位に食い込む態勢に入ってきたといえそうだ。

今回のランキング更新で上位の4選手には順位変動はなく、ラファエル・ナダル(スペイン)が1位、ロジャー・フェデラー(スイス)が2位、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が3位、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が4位につけている。◇   ◇   ◇

【7月16日付レース・トゥ・ロンドンランキング】

順位(前週) 名前(国籍) ポイント

1.(1)ラファエル・ナダル(スペイン) 5,760

2.(2)ロジャー・フェデラー(スイス) 4,020

3.(3)アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ) 3,585

4.(4)フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン) 3,380

5.(15)ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 3,355

6.(5)ドミニク・ティーム(オーストリア) 2,995

7.(6)マリン・チリッチ(クロアチア) 2,915

8.(7)ケビン・アンダーソン(南アフリカ) 2,820

9.(8)ジョン・イズナー(アメリカ) 2,220

10.(18)錦織圭(日本/日清食品) 1,610

11.(9)カイル・エドマンド(イギリス) 1,530

12.(10)ボルナ・チョリッチ(クロアチア) 1,430

13.(11)グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア) 1,420

14.(14)ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)  1,410

15.(13)マルコ・チェッキナート(イタリア) 1,387(テニスデイリー編集部)

※写真は汗を拭う錦織

(Photo by Clive Mason/Getty Images)