ATP(男子プロテニス協会)は7月16日、「ウィンブルドン」の結果を受けた世界ランキングを公表した。今回のランキング更新では、準々決勝まで勝ち上がった錦織圭(日本/日清食品)がトップ20に再び戻ってきたほか、見事に優勝を果たしたノバク・ジョ…

ATP(男子プロテニス協会)は7月16日、「ウィンブルドン」の結果を受けた世界ランキングを公表した。

今回のランキング更新では、準々決勝まで勝ち上がった錦織圭(日本/日清食品)がトップ20に再び戻ってきたほか、見事に優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)も10位とトップ10入り。怪我の影響で順位を低下させるなど苦しい時期を過ごした両選手がトップ層に戻ってきた。

芝シーズンのグランドスラムで錦織は第24シードで出場。大会の序盤では2回戦でバーナード・トミック(オーストラリア)、3回戦で第15シードのニック・キリオス(オーストラリア)、4回戦ではエルネスツ・グルビス(ラトビア)を下して同選手は勝ち上がり、日本人としては4人目となる「ウィンブルドン」の準々決勝進出を果たした。

ジョコビッチとの対戦となった準々決勝では、3-6、6-3、2-6、2-6と、錦織は白星を逃したものの、ランキングでは順位の向上につなげた。結果、錦織の順位は8つ上がり20位になった。

その錦織を退けたジョコビッチは、準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を、決勝戦ではケビン・アンダーソン(南アフリカ)を下して優勝。その結果、ジョコビッチのランキングも11人抜きで10位となり、トップ10に戻ってきた。同選手がトップ10に戻ってくるのは2017年10月30日付のランキング以来だ。

ジョコビッチは今回の優勝について「手術もしたし、ツアーから離れた時期もあった。どうすれば復帰できるのかわからない時期もあった」「カムバックできて嬉しい。テニス界の神聖な場所に戻ってくることができた。そしてトロフィーがこの手にある。最高だ」と話しており、完全復活を果たしたと言ってよさそうだ。

その他の日本人選手としては、杉田祐一(日本/三菱電機)が1つ順位を落として70位に、ダニエル太郎(日本/エイブル)が2つ順位を落として89位となった。◇   ◇   ◇

【7月16日付最新ATPランキング】

順位(前週) 名前(国籍) ポイント

1.(1)ラファエル・ナダル(スペイン) 9,310

2.(2)ロジャー・フェデラー(スイス) 7,080

3.(3)アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ) 5,665

4.(4)フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン) 5,395

5.(8)ケビン・アンダーソン(南アフリカ)  4,655

6.(6)グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア) 4,610

7.(5)マリン・チリッチ(クロアチア)  3,905

8.(10)ジョン・イズナー(アメリカ) 3,720

9.(7)ドミニク・ティーム(オーストリア) 3,665

10.(21)ノバク・ジョコビッチ(セルビア)3,355

11.(9)ダビド・ゴファン(ベルギー) 3,120

12.(11)ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン) 2,470

13.(12)パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン) 2,155

14.(15)ジャック・ソック(アメリカ) 2,075

15.(16)ファビオ・フォニーニ(イタリア) 2,030

16.(17)カイル・エドマンド(イギリス) 1,995

17.(14)ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン) 1,940

18.(18)ニック・キリオス(オーストラリア) 1,935

19.(19)ルカ・プイユ(フランス) 1,835

20.(28)錦織圭(日本/日清食品) 1,800

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70.(69)杉田祐一(日本/三菱電機) 785

89.(87)ダニエル太郎(日本/エイブル) 668(テニスデイリー編集部)

※写真はバックハンドを打球する瞬間の錦織

(Photo by Rob Newell - CameraSport via Getty Images)