7月15日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会最終日となる13日目。男子シングルス決勝、混合ダブルス決勝、車いす女子ダブルス決勝が行われた。男子シングルス決勝では、元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビ…

7月15日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会最終日となる13日目。男子シングルス決勝、混合ダブルス決勝、車いす女子ダブルス決勝が行われた。

男子シングルス決勝では、元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が右肘の故障から復帰後初優勝。第8シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)を6-2、6-2、7-6(3)のストレートで破り、完全復活を印象づけた。ジョコビッチの「ウィンブルドン」優勝は3年ぶり4回目。

ジョコビッチは2016年の「全仏オープン」で生涯グランドスラムを達成したあと、なかなかグランドスラムで勝てず、2017年の「ウィンブルドン」後にはツアーから怪我で離脱。そこから今日までの道のりについて試合後に話した。

「手術もしたし、ツアーから離れた時期もあった。どうすれば復帰できるのかわからない時期もあった」「カムバックできて嬉しい。テニス界の神聖な場所に戻ってくることができた。そしてトロフィーがこの手にある。最高だ」

そしてジョコビッチは芝をついばんで食べた。これは彼が「ウィンブルドン」優勝を飾った時の恒例であり、再びあの強いジョコビッチが帰ってきた。

また、車いす女子ダブルス決勝では上地結衣(日本/エイベックス)/ディーダ・デ グロート(オランダ)がサビーネ・エラルブロック(ドイツ)/ルーシー・シューカー(イギリス)に6-1、6-1と圧勝し、見事優勝を果たした。今大会準決勝でも6-0、6-0と、第1シードらしい圧倒的な強さを見せつけていた上地ペア。

上地は今回組んだペアは異なるものの、自身としては「ウィンブルドン」車いすの部女子ダブルスで5連覇を達成した。

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【7月15日 試合結果】

◆男子シングルス決勝

〇[12]ノバク・ジョコビッチ(セルビア)6-2、6-2、7-6(3) ●[8]ケビン・アンダーソン(南アフリカ)

◆混合ダブルス決勝

〇[11]アレクサンダー・ペヤ(オーストリア)/ニコール・メリチャー(アメリカ)7-6(1)、6-3 ●ジェイミー・マレー(イギリス)/ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)

◆車いす女子ダブルス決勝

〇[1]ディーダ・デ グロート(オランダ)/上地結衣(日本/エイベックス)6-1、6-1 ●サビーネ・エラルブロック(ドイツ)/ルーシー・シューカー(イギリス)(テニスデイリー編集部)

※写真は復帰後初優勝し、完全復活したジョコビッチ

(Photo by TPN/Getty Images)