イングランドで開催されている「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2016」は現地時間20日、順位決定トーナメントの1回戦がおこなわれ、9位以下のチームによるトーナメントに臨んだU20日本代表は、U20フランス代表に27-41で敗…

 イングランドで開催されている「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2016」は現地時間20日、順位決定トーナメントの1回戦がおこなわれ、9位以下のチームによるトーナメントに臨んだU20日本代表は、U20フランス代表に27-41で敗れた。
 大会最終日は残留をかけ、11位・12位(最下位)決定戦に挑む。

 プール戦で14-46と大敗したフランスとの再戦で、日本はFWの強さを存分に活かして終盤まで互角に渡り合った。

 前半4分、ゴール前でFWがピック&ゴーを繰り返し、キャプテンのFL古川聖人がインゴールに腕を伸ばして先制した。
 日本の序盤の守りにはしぶとさがあり、ゴールラインを背にして約5分間耐えた場面もあった。
 しかし、パワープレーで得点できなかったフランスだが、突破力のあるランナーが多く、3連続トライで逆転する。
 それでも日本は34分、先制時と同じようにFWがしつこく突進を繰り返し、FLファウルア・マキシがスコアラーとなった。前半終了前には敵陣22メートルライン内でアドバンテージをもらい、SO金井大雪からのキックパスをWTBアタアタ・モエアキオラが空中戦に競り勝ってインゴールに押さえ、17-17の同点で折り返した。

 この試合、日本のスクラムはフランスより強く、後半最初の得点(50分)はスクラムのターンオーバーがきっかけだった。その後の押し合いでもジャパンのFWパックが優勢となり、次のスクラム時にFKを得ると、クイックタップから速攻、アドバンテージのなか左へ大きく展開し、FB安田卓平が抜けて勝ち越した。

 その後、オフロードを巧みに使うフランスに連続トライされて22-27と逆転されたが、相手のPRが反則の繰り返しで一時退出している間の63分、日本はゴール前のスクラムからNO8テビタ・タタフのサイドアタックでトライラインに迫り、FWが近場を突いたあと右へ展開し、WTBモエアキオラがインゴールに突っ込み再び追いついた。

 しかし、最終的に競り勝ったのはフランス。直後のリスタートで敵陣深くに入りPKを得ると、途中出場のSHがすぐに仕掛けて勝ち越しトライを奪った。そして71分、日本は敵陣22メートルライン内に入ったが、ブレイクダウンでターンオーバーされ、フランスがカウンターアタック。11番が躍動して大きくゲインし、速いテンポの連続攻撃で日本の防御網を破り、追加点を挙げ勝負は決まった。

 大会最終日の25日、U20日本代表は11位・12位決定戦でU20イタリア代表とぶつかる。そして、負けて最下位となった方は、来年は下部大会(ワールドラグビー U20トロフィー)に降格する。

 なお、今大会で決勝に進出したのは、2年ぶりの王座奪還に燃えるホストチームのU20イングランド代表と、初優勝を狙うU20アイルランド代表。イングランドは準決勝で南アフリカを39-17で下し、アイルランドはアルゼンチンに37-7で快勝している。

<順位決定トーナメント/20日 結果>
▼準決勝
・アイルランド 37-7 アルゼンチン
・イングランド 39-17 南アフリカ

▼5~8位トーナメント
・ニュージーランド 71 - 12 ウェールズ
・オーストラリア 35-19 スコットランド

▼9~12位トーナメント
・ジョージア 18-17 イタリア
・フランス 41-27 日本

<最終順位決定戦 組み合わせ>
▼決勝
・アイルランド vs イングランド

▼3位・4位決定戦
・アルゼンチン vs 南アフリカ

▼5位・6位決定戦
・オーストラリア vs ニュージーランド

▼7位・8位決定戦
・スコットランド vs ウェールズ

▼9位・10位決定戦
・ジョージア vs フランス

▼11位・12位決定戦
・日本 vs イタリア