「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)の大会11日目、男子シングルス準決勝で第8シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)が第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)と対戦。第5セットは26-24でがアンダーソンが…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)の大会11日目、男子シングルス準決勝で第8シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)が第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)と対戦。第5セットは26-24でがアンダーソンが取り、7-6(6)、6(5)-7、6(9)-7、6-4、26-24でアンダーソンが勝利し、自身初となる「ウィンブルドン」決勝進出を決めた。試合時間は6時間36分。

これは今大会最長記録であるとともに、グランドスラム史上2番目に長い試合でもある。最も長い試合は2010年の男子シングルス1回戦でイズナーとニコラ・マウ(フランス)が戦った、11時間5分。

勝利したアンダーソンは、この後に行われるラファエル・ナダル(スペイン)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)の勝者と決勝で対戦する。

決着のつく第5セットはイズナーのサービスから。このセットも、序盤はお互いにキープの展開となった。

アンダーソンがイズナーのサーブを読み、リターンを返す場面が徐々に増えてきた。しかし、ブレークポイントを握るまでは至らず、イズナーのサーブに押し切られてキープされてしまう。

そしてゲームカウント5-6で迎えた第12ゲームで15-30とイズナーにリードされる場面もあったが、ここをアンダーソンがキープし、試合は2ゲーム差がつくまで勝負が決まらないアドバンテージセットの戦いに突入した。

第15ゲームでアンダーソンがイズナーの足下に上手くリターンを返して30-40とブレークポイントを握ったが、イズナーの時速200kmを越えるサーブにしのがれてしまった。

試合時間も4時間30分を越えてお互いに疲労が溜まっているにも関わらず、必死にボールを追い、一歩も譲らない。

第21ゲーム、第35ゲームでアンダーソンがブレークポイントを握る場面もあったが、いずれもイズナーにしのがれてしまう。

第49ゲームでリターンを返しながら尻餅をついてしまったアンダーソンは、すぐに起き上がって左手でラケットを握り、執念のリターンを決めると、0-40と3本のブレークポイントを握った。そしてついにブレークに成功、ついに均衡を破った。

続く第50ゲームがサービング・フォー・ザ・マッチとなった。そしてここをアンダーソンが落ち着いてキープし、第5セットを26-24で制して勝利を決めた。

両者ともに勝利すれば初めての決勝進出となるこの対戦を制したのはアンダーソン。南アフリカ勢として97年ぶりの「ウィンブルドン」決勝進出となった。(テニスデイリー編集部)

※写真は決勝進出を決めたアンダーソン

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)