イギリス・バーミンガムで行われている「AEGONクラシック・バーミンガム」(WTAプレミア/6月13~19日/賞金総額84万6000ドル/グラスコート)の準々決勝。 アンジェリク・ケルバー(ドイツ)までが、「ウインブルドンに向けての準備…

 イギリス・バーミンガムで行われている「AEGONクラシック・バーミンガム」(WTAプレミア/6月13~19日/賞金総額84万6000ドル/グラスコート)の準々決勝。

 アンジェリク・ケルバー(ドイツ)までが、「ウインブルドンに向けての準備期間をなくしたトッププレーヤー」の仲間入りをした。

 前年覇者で第2シードのケルバーは終盤に盛り返したが、世界ランキング16位で第6シードのカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)に4-6 6-1 5-7で敗れた。ケルバーはファイナルセットで3度にわたり勝利まであと2ポイントと迫り、勢いを取り戻したかに見えていた。

 「ベストのプレーヤーを倒すため、私はベストのテニスをしなければならなかった」とスアレス ナバロ。

 ケルバーは、年初の全豪オープンでグランドスラム初優勝を遂げ、センセーションを巻き起こしたあと、自分のベストの調子を取り戻すのは難しいと漏らしていた。しかし、この日の彼女は持ち前の粘り強さを発揮し、知的で身体能力の高いベストのテニスに少しは近づいてきていたのだ。

 「タイトル防衛とかはいいけど、もっといいプレーがしたかった」とケルバー。この敗戦に非常にがっかりしているように見えた。

 「彼女(ナバロ)はとてもいいスタートを切り、私もいい挽回をした。そのことはウィンブルドンに向け(あと10日)、大きな自信になるわ」

 第1シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)、第5シードのペトラ・クビトバ(チェコ)、最年少のトップ10である19歳、第4シードのベリンダ・チリッチ(スイス)にとっては、そうではなかったかもしれない。彼女たちは第6シード以内でありながら、準々決勝にすら進出することができなかった。

 スアレス ナバロは準決勝で、第7シードのマディソン・キーズ(アメリカ)と対戦する。キーズは、2回戦でクビトバを破ったエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6-7(1) 6-4 6-2の逆転で倒して、勝利をつかんだ。

 もうひとつの準決勝では、1回戦でラドバンスカを倒したココ・バンダウェイ(アメリカ)と、かつての決勝進出者であるバーボラ・ストリコバ(チェコ)が対戦する。準々決勝でバンダウェイはヤニナ・ウィックマイヤー(ベルギー)を6-4 6-2で、ストリコバは予選勝者のツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)を6-2 7-5で破って勝ち上がっている。(C)AP