7月11日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会9日目。男子シングルス準々決勝、女子ダブルス準々決勝、混合ダブルス3回戦が行われた。男子シングルス準々決勝では、第24シードの錦織圭(日本/日清食品)が元世界…

7月11日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会9日目。男子シングルス準々決勝、女子ダブルス準々決勝、混合ダブルス3回戦が行われた。

男子シングルス準々決勝では、第24シードの錦織圭(日本/日清食品)が元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6、6-3、2-6、2-6で敗れた。これでジョコビッチとの対戦成績は2勝14敗、実に13連敗となった。

錦織は試合後の記者会見で「攻めたい気持ちはもちろんありましたが、簡単ではなかったですね。ラリーが長くなることは想定していましたが、思った以上にディフェンスが良くて、深いボールが返ってきましたし、難しかったですね」と話した。そして「プレー内容は悪くはなかったですけど、何かが足りないんだろうし、彼を最後まで崩せないので、これから見つけていかなければならない」と話した。

また、ハードコートシーズンに向けては「今年まだハードで良い試合が全然できていないので、それが若干不安要素ではあるんですけど。クレーでも芝でも自分のテニスと自信は取り戻せているので、もう一回ハードコートでしっかり勝つ試合がこなせれば自信もついてくると思います」と今後の自身への期待を語っていた。

第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)は第8シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)に6-2、7-6(5)、5-7、4-6、11-13の逆転負けを喫し、準決勝進出ならず。フェデラーは今大会、ディフェンディングチャンピオンとして2年連続9回目の優勝を目指していた。準々決勝までは昨年から続いていた「ウィンブルドン」での連続セット取得を32まで伸ばすなど圧倒的強さで勝ち上がってきていたフェデラー。しかし、準々決勝で姿を消すまさかの展開となった。

勝利したアンダーソンは第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)と対戦する。イズナーは第13シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を破っての勝ち上がり。

第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)は第5シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に7-5、6(7)-7、4-6、6-4、6-4のフルセットで勝利。7年ぶりとなるベスト4入りを果たした。準決勝でナダルは、錦織を破ったジョコビッチと対戦する。◇   ◇   ◇

【7月11日 主な試合結果】

◆男子シングルス準々決勝

〇[12]ノバク・ジョコビッチ(セルビア)6-3、3-6、6-2、6-2 ●[24]錦織圭(日本/日清食品)

〇[8]ケビン・アンダーソン(南アフリカ)2-6、6(5)-7、7-5、6-4、13-11 ●[1]ロジャー・フェデラー(スイス)

〇[2]ラファエル・ナダル(スペイン)7-5、6(7)-7、4-6、6-4、6-4 ●[5]フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)

〇[9]ジョン・イズナー(アメリカ)6(5)-7、7-6(7)、6-4、6-3 ●[13]ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)

◆女子ダブルス準々決勝

アリシア・ロソルスカ(ポーランド)/アビゲイル・スピアーズ(アメリカ)7-6(4)、6-3 [1]ティメア・バボス(ハンガリー)/クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)(テニスデイリー編集部)

※写真は準々決勝で敗れた錦織

(photo by John Patrick Fletcher/Action Plus via Getty Images)