「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)の大会9日目、男子シングルス準々決勝で錦織圭(日本/日清食品)は、元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6、6-3、2-6、2-6で敗れ、ベスト4進出はならなかっ…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)の大会9日目、男子シングルス準々決勝で錦織圭(日本/日清食品)は、元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6、6-3、2-6、2-6で敗れ、ベスト4進出はならなかった。

これでジョコビッチとの対戦成績は2勝14敗、実に13連敗となった。試合後の記者会見で錦織が「攻めたい気持ちはもちろんありましたが、簡単ではなかったですね。ディフェンス力はトップの選手ですし。ラリーが長くなることは想定していましたが、思った以上にディフェンスが良くて、深いボールが返ってきましたし、難しかったですね」と話すように、普段ならウィナーになりそうな球も、この日はことごとく跳ね返された。

「プレー内容は悪くはなかったですけど、何かが足りないんだろうし、彼を最後まで崩せないので、これから見つけていかなければならない」とまだ大きな壁を感じてしまうようだ。

ジョコビッチの倒し方についても「崩すのが一番大変な選手だと思います。弱点がない分崩しにくかったですね。サーブも良くなっているし。2セット目は良いテニスをして取りましたけど、強い彼が戻ってくるとフリーポイントをなかなかくれないですし、精神力もかなり使う」としながらも「チャンスはかなりあったと思う」と話し、第3セット第5ゲームの0-40の3つのブレークポイントを活かせなかったことを悔やんだ。

錦織が2度ジョコビッチに勝利したのは、いずれもハードコートでの試合だった。芝コートでの初対戦では黒星となってしまったが、これからまた始まるハードコートのシーズンでジョコビッチと再戦するときは、勝利する姿を期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は準々決勝でのジョコビッチ(左)と錦織(右)

(Photo by Julian Finney/Getty Images)