7月10日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会8日目、女子シングルス準々決勝で第11シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)が、第14シードのダリア・カサキナ(ロシア)を破り、ベスト4入りを果たした。ス…

7月10日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会8日目、女子シングルス準々決勝で第11シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)が、第14シードのダリア・カサキナ(ロシア)を破り、ベスト4入りを果たした。スコアは6-3、7-5、試合時間は1時間28分だった。

試合では経験で優るケルバーがまずはリードを築いた。第1セットの第1ゲームで、自身のサービスをキープすると、第2ゲームのリターンで、ケルバーが、カサキナのダブルフォルトにも助けられ、2ブレークポイントに。さらに、カサキナのダブルフォルトが重なり、ケルバーが試合開始直後から先行するポジションを手にした。

ケルバーはさらに、第8ゲームのリターンでも、自身のフォアハンドでのウィナーのほか、カサキナのアンフォーストエラー、ダブルフォルトで2ブレークポイントをまたもや手にした。同チャンスに、ケルバーは、カサキナのダブルフォルトによる幸運な得点で、労せずしてブレークを積み重ねた。

結局、第1セットは、ケルバーがそのまま押し切り、6-3で自身のものにした。

ケルバーはさらに、第2セットに入っても、巻き返しを図るカサキナに後れを取ることなく、ゲームを運んだ。第3ゲームで、ケルバーはブレークを手にしたものの、第6ゲームでは逆に、自身のミスも重なり2ブレークポイントのピンチに陥った。続くポイントで、カサキナからフォアハンドのウィナーが飛び出し、いったんイーブンに戻されてしまった。

しかしケルバーは、直後の第8ゲームで、ブレークを喫した一方で、続くゲームでブレークバック。その後もブレークし合う展開が続き、第6ゲームから第11ゲームまで6ゲーム連続でブレークゲームとなる激しい競り合いを繰り広げた。

結局、ケルバーは、6-5とリードして入った第12ゲームのサービスでも粘る姿も見せて優位に。40-15とリードして2マッチポイントとなったものの、カサキナに粘られてデュースに。さらに4度のデュースと合計5度のデュースを繰り返す中で、5度のマッチポイントを迎えるという、ケルバーにとってはなかなか決めきれない試合となった。

最後は7度目のマッチポイントで、ケルバーが、カサキナにフォアハンドのミスを強いて、勝利を手にした。

ケルバーは準決勝で、エレナ・オスタペンコ(ラトビア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はフォアで打球しようとするケルバー

(Photo by John Patrick Fletcher/Action Plus via Getty Images)