7月9日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会7日目、男子シングルス4回戦で、錦織圭(日本/日清食品)は、予選勝者で世界138位のエルネスツ・グルビス(ラトビア)を4-6、7-6(5)、7-6(10)、6-…

7月9日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会7日目、男子シングルス4回戦で、錦織圭(日本/日清食品)は、予選勝者で世界138位のエルネスツ・グルビス(ラトビア)を4-6、7-6(5)、7-6(10)、6-1で下してベスト8への進出した。

日本人選手としては、1995年の松岡修造さん以来、23年ぶりにベスト8入りした一方で、その錦織が「安心もしていられない」と気を引き締めた姿勢を見せた。

錦織は現在、ランキングでは28位で、今大会には第24シードでの出場。1回戦では世界ランキング198位のクリスチャン・ハリソン(アメリカ)に6-2、4-6、7-6(3)、6-2で、2回戦では、バーナード・トミック(オーストラリア)に2-6、6-3、7-6(7)、7-5で、3回戦では第15シードで世界18位のニック・キリオス(オーストラリア)に6-1、7-6(3)、6-4のストレートで勝利して、勝ち上がってきた。

昨日の4回戦については、錦織自身も「大変な試合でした」と語る通り、グルビス相手に苦戦。また試合後の会見でも「かなりリターンには苦労した。2セットくらいまでは、読めなかった」「本当に我慢するしかないと、耐えながらやってきた」と錦織は話した。

準々決勝に向けて錦織は、前向きな姿勢を示しており、「優勝するにはまだまだタフな戦いが続く」と次戦以降について言及。

「この何年か芝での戦いはよくなってきている。ラリー戦は少ないので、不安な部分はあったが、上手く芝で戦えていると思うので、自信はついてきている。怪我をする不安もない」とも錦織は語っており、サーフェスについての不安もなさそうだ。

他方で、準々決勝の対戦相手となるのは元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)で、錦織は過去に15戦して2勝と圧倒的に負け越してきた。幾度となく錦織の行く手を阻んできた元世界1位で「壁」だと言える強敵に再び、挑戦する予定だ。

錦織はジョコビッチについて「ノバクは常に、芝コートでもいい選手だ。優れた強いプレーをまたしてきており、タフな試合になるだろう」とコメントしており、シビアな戦いが続きそうだ。(テニスデイリー編集部)

※写真は小さくガッツポーズを取る錦織

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)