「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)の大会7日目、錦織圭(日本/日清食品)が男子シングルス4回戦でエルネスツ・グルビス(ラトビア)に4-6、7-6(5)、7-6(10)、6-1で勝利し、自身初となるベスト8進出…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)の大会7日目、錦織圭(日本/日清食品)が男子シングルス4回戦でエルネスツ・グルビス(ラトビア)に4-6、7-6(5)、7-6(10)、6-1で勝利し、自身初となるベスト8進出を果たした。日本人が男子シングルスで「ウィンブルドン」ベスト8に進出するのは、1995年の松岡修造さん以来となる。

試合後のインタビューで錦織は「大変な試合でした。出だしそんなに良くなかったのでどうなることかと思いましたけど。2セット目から落ち着いてやっと自分のテニスを取り戻して、2つタイブレークをなんとか取れたので、それがすごく大きかったです」と振り返った。

セットカウント1-1で迎えた第3セットは、第2セット同様タイブレークにもつれ込んだ。錦織は先にセットポイントとするも取り切れず、逆に握り返された。その後もセットポイントがお互いに来る展開となったが、最後に勝ち取ったのは錦織だった。

勝負の分け目になったともいえるこのタイブレークについては「苦しいタイブレークでした。先にセットポイントが来たんですけど取り切れなくて。あっちにセットポイントもあったので、よくしのげたなという感じです」と語った。

またこの試合で、錦織は序盤右肘を気にする場面が多く、第1セットを落とした段階でトレーナーを呼んでメディカルタイムアウトを取っていた。そのことについては「今日じっくり治療して、たぶん大丈夫だと思うので次また頑張りたいと思います」と話した。

最後に「(ベスト)8に入れたことで、まずひとつ壁を破れたので、これからどんどん進んでいけたらいいなと思います」とこれから初めて挑む「ウィンブルドン」での準々決勝について意気込みを語った。

準々決勝で錦織は、ベスト4をかけて元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。(テニスデイリー編集部)

※写真は自身初となるベスト8進出を決めた錦織圭

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)