19日に行われた「日本生命セ・パ交流戦」横浜DeNAベイスターズ対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(横浜スタジアム)。楽天の注目ルーキー、オコエ瑠偉は、1番センターで先発出場し4打数無安打に終わった。野村克也元監督は、先週12日(日)、TBS…

19日に行われた「日本生命セ・パ交流戦」横浜DeNAベイスターズ対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(横浜スタジアム)。楽天の注目ルーキー、オコエ瑠偉は、1番センターで先発出場し4打数無安打に終わった。

野村克也元監督は、先週12日(日)、TBS系『S☆1』にVTR出演し、「オコエは二軍で育成すべし」と提言。下積みの重要性を説いていた。
オコエは、以降の交流戦でも1番センターで先発起用され続け、18日のDeNA戦ではプロ初本塁打もマーク。すっかりレギュラーに定着した印象を受けるが、ノムさんはまだ、二軍での育成が必要だと考えるのか。

ノムさんの判断は、「それでも二軍経験を!」だった。
「確かにオコエは、足も速いし守備も良い。実力的には外野手として一軍でやっていけるのは認めます。でも、長い野球人生、今18歳という基礎作りの段階で、二軍を経験した方がいいと思う。そして二軍という世界を見て本人がどう感じるか。私は二軍に2年いて、3年目に一軍に上がった。そのとき、『もう2度と二軍には行きたくない』と強く思って、それが頑張るエネルギーになった。下を見るというのは大事なことなんだ」

ノムさんは、何もオコエの一軍での活躍を願っていないわけではない。彼の素質を認めるからこそ、「じっくり育ててほしい」と望むのだ。
「一軍で活躍し出すと、相手球団が徹底的にオコエ攻略法を研究してくる。そういう壁をぶち破るためにも、基礎・基本・応用という段階を踏んだ方がいい。そして、野球技術の基礎だけじゃなく、頭の中の基礎もしっかり作ってもらいたい。これから先、20年でも30年でもプロでやれる素質を持っているからこそ、しっかりと基礎を作っておいてほしいね。それが彼の野球人生のプラスになっていく。私自身の経験からもそう思う。こういう素質に恵まれた選手は、そうそう出てくるものじゃない。だからこそ余計に大事に育ててもらいたいね。彼は、日本球界の宝になれる素材だし、そういう雰囲気も持っているんだから」

普段は辛口のノムさんが、ここまでルーキーを絶賛するのは珍しいこと。その言葉通り、オコエは日本球界の宝になれるのか⁉



※野村元監督のコメントの詳細は、今夜0:20から放映の『S☆1』(TBS系)「ノムさんのぼやき解説」コーナーをご覧ください。