7月6日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会5日目。男子シングルス3回戦で、世界103位のマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)が82位のギド・ペラ(アルゼンチン)に6-4、 6-4、 7-6(6)でスト…

7月6日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会5日目。男子シングルス3回戦で、世界103位のマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)が82位のギド・ペラ(アルゼンチン)に6-4、 6-4、 7-6(6)でストレート勝利。自身初のグランドスラム4回戦進出を果たした。試合時間は2時間1分。

相手ペラは2回戦で、昨年準優勝しているマリン・チリッチ(クロアチア)を2日間にわたる逆転劇で破っており、3日連続での試合だった。

マクドナルドは「正直言って信じられません。かなりやばいです」、「トーナメント前に自分がウィンブルドンの2週目に残っていると言われても、僕は信じなかったでしょう」と話した。マクドナルドはカリフォルニアで育ち、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を経て2016年にプロになった。現在はフロリダにある全米テニス協会のトレーニング施設に拠点を置いている。

ペラとの対戦後に「今朝起きてから、かなり緊張していました」と話したマクドナルド。「そして、昨日の夜もチリッチが負けた後のチャンスについてひたすら考えていました。自分は可能性が十分あると思いました」と語った。

マクドナルドは試合後に、テニス界のレジェンドであるジョン・マッケンロー(アメリカ)と会話する機会があったという。マッケンローはグランドスラムでシングルス優勝7回、ダブルス優勝9回の経歴を持つ。マクドナルドは「彼に会えたのは、最高でした。彼が観戦していたということは、大きな意味を持っていました」と話す。また「マッケンローは『素晴らしかったよ。おめでとう。2週目にいったね』とだけ言ってくれました」と話した。

マクドナルドは、同じアメリカの選手である第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)と同じドローの山にいる。

二人はトーナメント前に一緒に練習をしたと言い、イズナーはマクドナルドについて「もし彼がドローで良い位置を獲得したら、つまり、彼はシードじゃないから、ロジャーやラファなどといった選手の1人と1回戦で当たらないなら、彼が何かをやってのけても全く驚かない、って自分のコーチに話してました」「彼はすごくいい感じでボールを打っていた。芝のコートというのが、彼のスタイルに特に良く合っているんだと思います。なので、彼が4回戦に進出したということは驚きではありません」と語っている。

3回戦を突破したマクドナルドは4回戦で、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)対 デニス・ノバック(オーストリア)の勝者と対戦する予定だ。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は4回戦進出を果たしたマクドナルド

(AP Photo/Tim Ireland)