ライター:宮地陽子 「ゲーム・セブン──世界中で最もすばらしい2つの単語だ」と、クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズは言った。「第7戦でプレッシャーを感じなかったら、人間ではない」とゴールデンステイト・ウォリアーズのヘッドコ…
ライター:宮地陽子
「ゲーム・セブン──世界中で最もすばらしい2つの単語だ」と、クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズは言った。
「第7戦でプレッシャーを感じなかったら、人間ではない」とゴールデンステイト・ウォリアーズのヘッドコーチ、スティーブ・カー。「でも、そのプレッシャーを感じられるとは、私たちは何て幸せなのだろうか」
NBAファイナル第7戦が特別な試合なのは、勝って優勝するチームにとっても、負けて優勝を逃したチームにとっても、それがシーズン最後の試合となること。試合が終わったときには、去年秋からの長いシーズンをかけて戦ってきた結果が出るのだ。
「シーズンの最後の試合だから、次の試合のために体力を温存する必要もない。次の試合がないのだから」とジェームズ。2013年、マイアミ・ヒート時代に、サンアントニオ・スパーズ相手にNBAファイナル第7戦を経験している。
だからなのか、第7戦を前に、ジェームズは気負ったところもなく、ご機嫌に、シーズン最後の練習を楽しんでいた。ウォームアップをしながらいつものように好きな歌を歌い、ジョークを言い、笑顔を振りまいていた。
「スポーツの世界では、世界中の人たちが"プレッシャー"という言葉を使いたがるから素人向けには"プレッシャー"と言うけれど、僕はむしろ、特別なことをやれる機会だと考えている。特別なことに参加できる立場にあることを、とても好運だと思う」と、第7戦に向かう心持について説明した。
対するウォリアーズは、一時はシリーズで3勝1敗と完全に優位に立っていたのが、2連敗で第7戦まで戦うことになってしまったが、ホームに戻ったことで、いつもの自分たちを取り戻そうとしていた。いつものウォリアーズとは、楽しくバスケットボールをするチーム。ウォリアーズは、選手たちが楽しんでプレーしているときに最も力を発揮するというのが、カーHコーチの持論なのだ。
「チームの雰囲気は、いつもと同じ、リラックスしていて楽しんでいる」とドレイモンド・グリーン。
マリース・スペイツは、Player Tribuneのサイトに寄稿した記事で、第6戦に敗れた翌日、ベイエリアに戻る飛行機では、悲しんだり、落ち込んだりしている選手は誰もいず、みんな、いつものようにジョークを言い合っていたと明かしている。
「笑っている限り、僕らは大丈夫だ。自分たちの試合をする限り、僕らは大丈夫だ」とスペイツは書いている。
第6戦でファウルアウトし、マウスピースを投げてテクニカル・ファウルを取られたステフィン・カリーも、怒りはとっくに収まり、いつものカリーに戻っていた。
「特別なプレッシャーは感じない」とカリー。「子供のころからバスケットボールのファンで、友達といっしょにプレーしているときに、ファイナルの第7戦を戦っているつもりでやってきた。これが僕にとって、初めてのファイナル第7戦だから、その瞬間を楽しみたい」
「泣いても笑っても最後」という表現があるが、シーズン最後の試合を前に、両チームとも笑顔で、その時を楽しみに待っていた。
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