悪天候による3度のプレー中断など大荒れな幕開けとなった全米オープンウィークも、土曜日が終了。初日の遅れから第3ラウンドを終了していない選手もいるが、最終日には白熱の優勝争い繰り広げられるだろう。リーダーボードを見ると、トップを走るのはシェー…

悪天候による3度のプレー中断など大荒れな幕開けとなった全米オープンウィークも、土曜日が終了。初日の遅れから第3ラウンドを終了していない選手もいるが、最終日には白熱の優勝争い繰り広げられるだろう。

リーダーボードを見ると、トップを走るのはシェーン・ローリー。それをアンドリュー・ランドリー、ダスティン・ジョンソン、セルヒオ・ガルシア、リー・ウェストウッドらが追う展開となっており、とても面白い顔ぶれとなっている。今季2つ目のメジャータイトルを獲得するのは誰になるのか、米国Golf Channel解説陣が予想している。

ブランデル・シャンブリー
「今年の全米オープンの優勝候補、マキロイは消えてもアイルランド人の勝利はあるかもしれません。しかし世界ランク624位のアンドリュー・ランドリーを選んだ人はいないでしょう。そんな彼らと競っているのは、ダスティン・ジョンソン、リー・ウエストウッド、セルヒオ・ガルシア。悲願のメジャー初タイトルを狙う3人合わせて、メジャーでのトップテンが49回。敗北で傷心を何度も味わっている選手が、優勝経験のある選手よりも多い、リーダーボードはみたことありません。ランドリーはメジャー初出場、シェーン・ローリーはこれが14試合目、すごい展開になりましたね」

フランク・ノビロ
「もしもローリーが勝ったら、マクドウェル、マキロイ、ローリー。2012年以降はアイリッシュ・オープンと呼んだ方がいいかもしれません。それはともかく、選手にとっては、“その瞬間"が迫ってきましたね」

デビッド・デュバル
「そうですね。36ホールを終えて、ダスティン・ジョンソン有利と思われましたが、序盤につまづき、シェーン・ローリーがアドバンテージを取りました。しかし、ここまで最も感心するのがアンドリュー・ランドリーです。人生最大のステージ、最大の瞬間にいるのにダスティン・ジョンソンと一緒のラウンドで、全米オープンに必要な曲げないミスのないゴルフをしています」

開幕前の時点でランドリー優勝のオッズは、なんと1000対1。「エルヴィス・プレスリーがまだ生きている」へのオッズが2000対1であることから、いかにこの結果が番狂わせかがわかるだろう。果たして、並み居るトッププレーヤーたちを退けてトロフィを獲得することができるだろうか。

LIVE FROM オークモントCC 6月19日号より