宮里優作と谷原秀人が決勝ラウンド進出 R・マキロイ、R・ファウラーは予選落ち 第3ラウンドもサスペンデッド! 全米オープン3日目が絶好のコンディションの中で行われた。第2ラウンドの残りと予選カット後の第3ラウンドを実施。初日のサスペンデッド…

宮里優作と谷原秀人が決勝ラウンド進出 R・マキロイ、R・ファウラーは予選落ち 第3ラウンドもサスペンデッド!

全米オープン3日目が絶好のコンディションの中で行われた。第2ラウンドの残りと予選カット後の第3ラウンドを実施。初日のサスペンデッドの影響で、この日の第3ラウンドは通常2サムでのプレーを3人に変更して午後3時からスタート。18ホール終えたのは42人で、またしても日没のため25人が残りのラウンドを日曜日に持ち越し、朝7時から再開する。

 

 第2ラウンド終了時、通算4アンダーの首位に立ったのは、前日すでにホールアウトしていたダスティン・ジョンソン(アメリカ)。1打差の2位にアンドリュー・ランドリー(アメリカ)。さらに1打差の通算2アンダーにスコット・ピアシー(アメリカ)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、グレゴリー・ブアディ(フランス)、シェーン・ロウリー(アイルランド)。通算1アンダーに4人。アンダーパーはわずかに10人だった。

 

 日本勢で決勝ラウンドに進出したのは、スコアを一つ伸ばし、通算2オーバー、21位タイとした宮里優作と通算6オーバー、57位タイの谷原秀人の二人。挽回を期した池田勇太はこの日もスコアを落とし、通算11オーバー、107位タイ。前日に第2ラウンドを終えていた松山英樹、谷口徹とともに予選落ちが決まった。

 

 前年覇者のジョーダン・スピース(アメリカ)は通算2オーバー、35位タイ。優勝が期待されたローリー・マキロイ(北アイルランド)は、最終ホールのダブルボギーが響き通算8オーバー、75位タイ、リッキー・ファウラー(アメリカ)は通算11オーバー、107位タイで決勝ラウンド進出を逃した。

 

 続けて行われた第3ラウンドでも宮里は気を吐いた。何とか日没前に18ホールを回りきり、1オーバー、通算3オーバーの暫定21位タイをキープ。谷原は16ホール終了時で終了。通算10オーバー、暫定61位タイとなっている。

 

 暫定首位は通算5アンダーのロウリー。通算3アンダー、2位にランドリー、通算2アンダーの3位タイにリー・ウエストウッド(イングランド)、ガルシア、ジョンソンの3人。通算1アンダーの6位にブランデン・グレース(南アフリカ)がつける。

 

いよいよ最終幕を迎える全米オープン。今年はどんなドラマが待つのか。最終日から目が離せない。

 

値千金のイーグル奪取!宮里が18番でダンスを披露!?

 

宮里が1イーグル、1バーディ、2ボギーの1アンダー、69で第2ラウンドを回り、初出場にして予選通過を決めた。第1ラウンド3オーバーからの巻き返しに大きく貢献したのは、難関18番、472ヤードパー4でのイーグルだった。188ヤードのセカンドショットを6番アイアンで放つと、これがカップに吸い込まれた。

「打ち上げなので入るところは見えませんでしたが、すごい歓声が聞こえたので入ったのかなと思いました。」

入った瞬間は、同じ葉巻をたしなむことから“師匠”と呼ぶミゲル・A・ヒメネスのダンスを真似てフェアウェイで踊りを披露した。

「とはいってもショットでよかったのはここだけで、後はしっちゃかめっちゃかです。パットのラインが読めていてよく入りました。1年に1回あるかないかぐらいのできです」

ラウンドトータル24パット。続く第3ラウンドは苦しみながらも1オーバーにまとめ。21位タイにとどまった。

「疲れますけど、このコースをこれだけ回れるのがうれしいですね。明日はとりあえずイーブンパーが目標で、アンダーパーが出たらいいですね」

来年の出場権を獲得できるのは10位タイまで。明日は自身36歳の誕生日。上位進出で、自ら花を添える。

 

スコアを落とした谷原 苦労を重ねながら「とりあえず前に進む!」

 

第1ラウンドをイーブンパーで終えた谷原は一転、第2ラウンドは6オーバーと苦戦した。からくも予選通過を決めたが、第3ラウンドもスコアを落としながら迎えた7番をボギーとしたところで日没サスペンデッド。2ホールを残して、最終日に入る。

「とりあえず帰って予習、復習をして明日に臨みます。とりあえず前へ進めという感じです!」

そういい残し、真っ暗になったコースを後にした谷原。少しでもスコアを伸ばせば順位は大きく変動する。悔いの残らない最終日とするため、まずは長丁場の戦いで疲れた体を休める。

 

全米の栄冠を勝ち取るのは五大陸のどの選手なのか!?

 

暫定首位のロウリー(アイルランド)、暫定3位タイのウエストウッド(イングランド)、ガルシア(スペイン)はいずれもヨーロッパ出身。6位のグレースは南アフリカ出身。ジョンソンら北アメリカ勢も多数上位に残っている。アジア勢で見ると、韓国のカン・スンフンが暫定12位タイ。宮里が暫定21位タイと健闘している。第3ラウンドで4つスコアを伸ばして通算1オーバーまで戻した世界ランキング1位のジェイソン・デイはオーストラリア出身。さすがに南アメリカ最上位で、前回オークモントで開催された2007年大会を制したアンヘル・カブレラの6オーバーは厳しそうだが、どの大陸に栄冠が渡るのかも注目してみたい。