「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会2日目となった7月3日、第15シードのニック・キリオス(オーストラリア)は、デニス・イストミン(ウズベキスタン)に7-6(3)、7-6(4)、6(5)-7、6-3で勝利し…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会2日目となった7月3日、第15シードのニック・キリオス(オーストラリア)は、デニス・イストミン(ウズベキスタン)に7-6(3)、7-6(4)、6(5)-7、6-3で勝利し2回戦に進出した。

そのキリオスは、これまで繰り返し注目を浴びてきた。キリオスは先月、試合中の非紳士的行為で1万5000ドルを超える罰金を科されたばかり。これまでにも、対戦相手のガールフレンドに関して下品な発言をしたり、明白な理由がないにも関わらず途中で試合を放棄して罰金を徴収され、コート上で全力を出していないと責められてきた。

それでもセンスは抜群で、ロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)らBIG4全員から勝利を収めており、当時まだ10代で、世界ランキング144位だった2014年の「ウィンブルドン」では、ナダルを破った。

この日、42本のサービスエースを決めて1回戦を勝利した後の会見では、この大会で勝ち進むチャンスがある喜びを率直に語った。

「ある意味、ハッピーな場所にいるんだろう。いいプレーができていると感じている。この大会で、ちょっとしたセンセーションを巻き起こせる選手の一人だとも感じている。今後が楽しみだ」。

イストミンとの試合で、サービスゲームのブレークが試合全体を通して第4セットの第8ゲームのみと競った内容になったことに興奮したかと問われたときは「そうでもない」「むしろ、芝でプレーしたことが一度もない南米の選手とプレーしたいね」と答えた。

試合の最中に、目まぐるしく集中力が変化している様に見えたことを問われた時も、「わからない。コートに出ると、あまりにもたくさんの考えが浮かぶんだ。すごく腹が立ったり。あまりにもいろんな気分を試合中に経験する。僕には、気持ちのバランスを取るのがすごく難しいってことだろうな」「あなたが言いたいことはわかるよ。さっきはどうでもいいような感じに見えたのに、次の瞬間にはすごく良いプレーをしてる。でも正直言って、たいしたことは起きてないんだ」と語っている。

キリオスは2回戦でロビン・ハッサ(オランダ)と対戦する予定で、勝利すれば3回戦で錦織圭(日本/日清食品)と対戦する可能性もある。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は試合中のキリオス

(AP Photo/Kirsty Wigglesworth)