7月3日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会2日目。男子シングルス1回戦で、第5シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、ペーター・ゴヨブチック(ドイツ)に1セットも与えずに勝利し、2回…

7月3日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会2日目。男子シングルス1回戦で、第5シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、ペーター・ゴヨブチック(ドイツ)に1セットも与えずに勝利し、2回戦へ駒を進めた。スコアは6-3、6-4、6-3、試合時間は1時間50分だった。

デル ポトロは、現在、キャリアハイに並ぶ世界4位で、スピード感のあるサービスやフラット系のフォアを持ち味にしている。また複数回の怪我を乗り越えてきたほか、今年はマスターズ1000、ATPワールドツアー500それぞれ1大会で、同選手は優勝しており、今大会での動きにも注目だ。

試合ではランキングで勝るデル ポトロが、先手を取った。第1セットの冒頭こそ、両選手ともにキープを続けたものの、デル ポトロのリターンゲームとなった第6ゲームで試合が動いた。

同ゲームでデル ポトロは2ブレークポイントのチャンスを迎え、1ポイントの挽回を許したが、結果的にはブレーク。ゴヨブチックに対して、1ブレークアップのリードでデル ポトロの優位となった。

その後、第1セットでは結局、デル ポトロがこのブレークを活かして、5-3とリード。続くサービスをラブゲームでキープして、デル ポトロの1セットアップのリードとなった。

第2セットでは、両選手ともに、中盤までキープ合戦。第8ゲームでデル ポトロは、2ブレークポイントを握られるピンチに陥ったものの、なんとかデュースに持ち込みキープするなど、拮抗した展開となった。

ピンチを切り抜けたデル ポトロは逆に、第9ゲームにブレークを達成して、5-4のリードとすると、続くサービスを難なく獲得。第2セットも自身のものにした。

デル ポトロは第3セットで、序盤の第3ゲームでブレークしたものの、自身のリターンミスにラケットを地面に投げつけ苛立つ様子を見せたり、第6ゲームのサービスで、2ブレークポイントのピンチに陥るなど、苦しい場面に立ち向かわなくてはならなかった。スコアでは優位に立っていたものの、リズムに乗れない姿も見せた形だった。

ただ、デル ポトロは、ゴヨブチックに、ブレークのための決定的なポイントを与えずに第6ゲームをキープして、4-2と主導権を手放さなかった。そしてそのまま最後まで、ゴヨブチックに巻き返しを許さずに、第9ゲームで同セット2度目となるブレークを奪うなど、デル ポトロが押し切って、白星を手にした。

デル ポトロは2回戦でフェリシアーノ・ロペス(スペイン)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はフォアの構えを取るデル ポトロ

(Photo by Clive Mason/Getty Images)