「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会初日の7月2日、ダニール・メドベージェフ(ロシア)は男子シングルス1回戦で、 第16シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)を下して、大会のスタートを切った。スコアは7-…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会初日の7月2日、ダニール・メドベージェフ(ロシア)は男子シングルス1回戦で、 第16シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)を下して、大会のスタートを切った。スコアは7-6(6)、6-2、6-2、試合時間は1時間59分だった。

メドベージェフとチョリッチはともに、昨年「Next Gen ATP ファイナルズ」に出場したり、メドベージェフが「シドニー国際」の、チョリッチが、「ウィンブルドン」直前の「男子テニスATPワールドツアー500 ハレ」で優勝したりするなど注目の若手で、実力者同士の対決となった。

試合開始直後からは、若手実力者同士の対戦らしく、拮抗したスコアのままゲームは消化。お互いサービスを1つキープした直後の第3、4ゲームでブレークし合ったものの、決定的なリードは許さずに、第1セットはタイブレークへ。

その中で、メドベージェフとチョリッチが、ミニブレークを2つずつ分け合い、流れは決定的には傾かなかった。ただ、最後は、7-6とリードしてから、メドベージェフがチョリッチのサービスポイントを奪い、第1セットを先取した。

第2セット以降はうってかわって、メドベージェフが、チョリッチに対して試合の主導権を握り、手放さなかった。

第2セットでは、メドベージェフがリターンゲームでも先行し、第3ゲームに3ブレイクポイントを獲得。そのまま、ブレークしてリードすると、続くリターンの第5ゲームでも、メドベージェフが2ブレークポイントのチャンスを得た。

結局、チョリッチが同ゲームでは巻き返せずに、メドベージェフがブレーク。2ブレークアップのリードとし、同セットの最後まで押し切る形で、大きなリードを獲得した。

第3セットに入っても、メドベージェフはペースを落とさず、1ゲーム目のリターンで早速ブレーク。第5ゲームでもブレークした一方で、メドベージェフは自身のサービスゲームを破らせず、第3セットも獲得。ストレートでの勝利が決まった。

今回の両者の対戦では、サービス、リターンともに、メドベージェフが上回り、数字にも表れた様子だ。

ファーストサービスの成功率こそ、メドベージェフの46%に対して、チョリッチの65%となったものの、サービスポイント獲得率では、メドベージェフが圧倒。同選手のファーストサービスでの88%の獲得率に対して、チョリッチが70%、セカンドサービスでもメドベージェフの58%に対して、チョリッチの41%となった。

リターンでのポイント獲得率でも、メドベージェフが40%と、チョリッチの28%を上回り、プレーの質の差が表れた形だ。

メドベージェフは、続く2回戦でギジェルモ・ガルシア ロペス(スペイン)と対戦する。両者は今回、初対戦となる。(テニスデイリー編集部)

※写真はバックハンドで打球するメドベージェフ

(Photo by Michael Steele/Getty Images)