NFL公式オンラインショップの4月から6月にかけてのユニフォーム売上ランキングが発表された。サンフランシスコ・49ナーズQBジミー・ガロッポロがニューヨーク・ジャイアンツのルーキーRBセイクオン・バークリーについで2位。元チームメイトで昨季のMVP、ニューイングランド・ペイトリオッツQBトム・ブレイディ(4位)や、昨季のスーパーボウル覇者フィラデルフィア・イーグルスの2人のQB、カーソン・ウェンツ(3位)とニック・フォールズ(6位)を上回る順位だ。ルーキーや、スーパーボウル進出チームのQBが上位を締める中、ガロッポロが上位に食い込んだことから彼自身と、3年連続で地区最下位の49ナーズ再建への期待の大きさがうかがえる。

ガロッポロはNFLでは7試合しか先発経験がないが、全てで勝利を収めている無敗のQBだ。イリノイ州アーリントンハイツ出身。ローリングメドウズ高校でフットボールを始め、QBとLBとしてプレー。大学はディビジョン1FCSのイースタン・イリノイ大学に進学した。1年時の途中から先発を務め、4年時にはFCSの攻撃最優秀選手に送られるウォルター・ペイトン賞を受賞。2014年ドラフトでニューイングランド・ペイトリオッツに2巡62位で指名された。NFL入り後2年間はQBトム・ブレイディの控えQBだったため先発の機会がなかったが、デフレゲート問題でブレイディが4試合の出場停止になったのをきっかけに先発。第1週のアリゾナ・カーディナルズ戦で33投24回成功264ヤード1TDの活躍で初勝利するも、第2週マイアミ・ドルフィンズ戦の前半で右肩を負傷し退場。以降はブレイディが復帰する第5週まではQBジャコビー・ブリセット(現インディアナポリス・コルツ)が先発を務めた。フル出場したのは1試合だったものの、活躍ぶりから「ブレイディの後継者」と噂された。

しかし、昨季10月31日に今ドラフト2巡目とトレードされ49ナーズに移籍。シャナハンHCの「プレーブックを覚えるまでは出場させる予定ない」との方針で出場はなかったが、QBC.J・ベサードが負傷した第12週のシアトル・シーホークス戦に第4Qから急遽出場。13対24と試合には敗れたものの試合終了間際にTDを記録した。第13週からは先発し、第12週まで1勝10敗だったチームを5連勝に導き、6勝10敗でシーズンを終えた。今年3月にフランチャイズQBとしての期待を込められて49ナーズと5年1億3750万ドルで契約。3年8400万ドルの契約を今季ミネソタ・バイキングスと結んだQBカーク・カズンズについで2番目に多い年俸だ。契約が決まった当時はカズンズがFA市場にいたこと、ドラフトに上位指名が予想されるQBが多かったことから、わずか5試合しか先発していないガロッポロと大型契約を結ぶのは早計だという声もあった。しかし、シャナハンHCは「1試合目からいいプレーをしていた。2試合目を見てさらに期待するようになって、3試合見た時点で『彼に賭けてみよう』そう思ったんだ」

ガロッポロの3試合目の相手はテネシー・タイタンズ。昨季ワイルドカードでプレーオフに進出したチーム相手に43投31回成功381ヤード1TDの活躍は、十分な判断材料だったのだろう。また第16週のジャクソンビル・ジャガーズ戦では昨季リーグトップのパス守備を相手に21投30回成功242ヤード2TD1インターセプト。攻撃は44点を挙げ、トップレベルの守備相手でも通用することを証明した。

49ナーズのその他の注目選手、今季の展望はハドルマガジン7月号vol.43に掲載されています。ご購読はこちら