エディー・ジョーンズ新ヘッドコーチのもとでよみがえったイングランド代表の勢いが止まらない。負け知らず、8連勝だ。 オーストラリアに遠征中の欧州王者は18日、メルボルンのAAMIパークで世界ランキング2位のワラビーズ(オーストラリア代表)と…

 エディー・ジョーンズ新ヘッドコーチのもとでよみがえったイングランド代表の勢いが止まらない。負け知らず、8連勝だ。
 オーストラリアに遠征中の欧州王者は18日、メルボルンのAAMIパークで世界ランキング2位のワラビーズ(オーストラリア代表)とテストマッチ第2戦をおこない、23-7で制した。イングランド代表は一週間前にブリスベンでおこなわれた第1戦も勝っており、初めてオーストラリア開催のテストシリーズで勝ち越しを決めた。

 陣地獲得、ボール支配ともに、ワラビーズが70%以上で攻める時間が長かった。しかし、イングランドは169回のタックルをして、相手にトライを許したのは一度だけだった。

 前半18分、ラインアウトからモールで押し込み先制したイングランド。CTBオーウェン・ファレルがPGで3点を追加し、リードを保った。

 ホームサポーターの前で連敗はできないワラビーズは34分、FW8人が塊になってインゴールになだれ込み、トライ。しかし、その後再びゴールに迫るも、イングランドの守りは堅く、流れを変えることができぬまま前半を終えた。

 イングランドがPGで加点し、13-7で迎えた53分(後半13分)、オーストラリアは10フェイズを重ねて敵陣深くに入ったが、イングランドは前主将のFLクリス・ロブショウがブレイクダウンでからみ、相手にボールを出させなかった。
 イングランドはディフェンスでプレッシャーをかけ続け、ゴールラインを越えられてもグラウンディングを許さない。

 6点を追うオーストラリアは、PGを狙える位置でもショットを選択せずトライにこだわったものの、イングランドの堅守に阻まれ時間を減らしていった。

 そして74分、白いジャージーに赤いバラのエンブレムをつけた男たちは、ディフェンスからのカウンターで勝利を引き寄せる。相手FLスコット・ファーディーにハードタックルして落球させ、カウンター、LOコートニー・ロウズがゲインし、サポートしたHOジェイミー・ジョージが前方へキック、そのボールをCTBファレルが足でコントロールしてインゴールで押さえ、雄叫びを上げた。

 試合終了前にはFWがスクラムでPGチャンスを得、ファレルがきっちり決めて、イングランドが激しい肉弾戦を制した。

 テストシリーズ第3戦(最終戦)は25日、シドニーのアリアンツ・スタジアムでおこなわれる。