「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)の1日目、1回戦で西岡良仁(日本/ミキハウス)が、第3シードで世界5位のマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦。第1セットは1-6で西岡が落とした。現在世界ランキング256位の…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)の1日目、1回戦で西岡良仁(日本/ミキハウス)が、第3シードで世界5位のマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦。第1セットは1-6で西岡が落とした。

現在世界ランキング256位の西岡。2017年3月に左膝の前十字靭帯を損傷しツアーを長期離脱、2018年1月からツアー復帰している。ツアー離脱直前の2017年3月20日には自己最高の58位を記録しており、完全復活と上位進出が期待される。今大会は「プロテクト・ランキング」という、 ケガから復帰する選手が早期復帰しやすくするための救済措置を使っての本戦出場だ。

西岡で記憶に新しいのが、5月の「全仏オープン」1回戦での死闘。フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)との4時間22分にも及ぶ試合で、足を引きずりながらも決して諦めず戦い抜いた姿は多くのファンを感動させ、地元フランス紙でも一面に取り上げられた。

そんな西岡の1回戦の相手は、いきなりの強豪チリッチ。2017年「ウィンブルドン」の準優勝者だ。言わずと知れたパワフルなサービスと、低い弾道のフラット系ストロークを武器に、今シーズンも「全豪オープン」で準優勝。そして直近の芝コート「男子テニスATPワールドツアー500 ロンドン」で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)との接戦を制し優勝を飾っている。

両者は今回が初めての対戦。西岡は大会前のインタビューで「(チリッチが初戦の相手と決まった事に対して)ドローを見た時にびっくりした。でも僕は何も考える必要はないかなと。どうやったら食らいついていけるか。伸び伸びと自分のプレーができるんじゃないかと思う」と話していた。対するチリッチは西岡のことを「ここ数年素晴らしい才能を発揮している。油断せずに1回戦から良いテニスをしないといけない」と話した。

試合は、チリッチのサービスゲームから始まった。西岡は第2ゲームで早々にブレークを喫すると、第4ゲームをラブゲームで失い0-4に。西岡が直後のリターンゲームに二度のブレークポイントを握るも、あと1つ相手の強力なサービスを返し切れず。第6ゲームでようやくサービスゲームをキープしたが、西岡は第1セットを1-6で落とした。

試合は先に3セットを先取した方が勝利の5セットマッチ。現在第2セットに進んでいる。(テニスデイリー編集部)※写真は「男子テニスATPワールドツアー250 ヒューストン」のときの西岡

(Photo by George Walker/Icon Sportswire via Getty Images)