ホームにウェールズ代表を迎えている世界王者のオールブラックス(ニュージーランド代表)は18日、ウェリントンのウェストパックスタジアムでテストシリーズ第2戦をおこない、36-22で下し、勝ち越しを決めた。オールブラックスはこれで、対ウェール…

 ホームにウェールズ代表を迎えている世界王者のオールブラックス(ニュージーランド代表)は18日、ウェリントンのウェストパックスタジアムでテストシリーズ第2戦をおこない、36-22で下し、勝ち越しを決めた。オールブラックスはこれで、対ウェールズ戦28連勝となった。

 オールブラックスは3点を追う前半20分、ゴール前ラインアウトからモールを組んだあと右へ大きく展開し、1年ぶりに黒衣を着たFBイズラエル・ダグが逆転トライを挙げた。

 しかしウェールズは前半終了前、同じくラインアウトからの攻撃でCTBジョナサン・デイヴィスが中央突破して敵陣深くに入り、テンポよくたたみかけて右から左へ大きく振り、LOアラン=ウィン・ジョーンズがゴールラインを越えて、10-10として前半を終える。

 63年ぶりの金星へ向けて後半に先手を取りたいウェールズ。だが、流れを引き寄せたのはオールブラックスだった。
 51分(後半11分)、ラインアウトスチールからチャンスとなり、突破したSOボーデン・バレットがWTBベン・スミスにつなぎ、勝ち越した。55分と59分には、ゴール前のスクラムで優勢となり、8-9のあと、SOバレット、WTBワイサケ・ナホロがそれぞれフィニッシュ。65分には自陣深くからボールを動かしてWTBナホロが左タッチライン沿いをゲインし、ハーフバックのTJ・ペレナラがサポートしてFLアーディー・サヴェアにつなぎ、1週間前にデビューしたばかりの22歳FLが約40メートルを走り切った。

 ウェールズは73分、17フェイズを重ねたのちにWTBリーアム・ウィリアムズがブレイクスルーしてトライを奪い返し、76分にはCTBジェイミー・ロバーツのインターセプトからチャンスとなってCTBデイヴィスもスコアラーとなったが、反撃が遅かった。

 この日はフィジーのスバでもテストマッチ2試合がおこなわれ、パシフィックアイランドに初遠征中のジョージア代表が、トンガ代表との熱闘を23-20で制している。
 また、2019年ワールドカップ予選を兼ねているパシフィック・ネーションズカップでは、白星発進していたフィジー代表がサモア代表を26-16で下して2連勝となり、大会連覇を遂げた。