「男子テニスATPワールドツアー250 イーストボーン」(イギリス・イーストボーン/6月25~30日/芝コート)の男子シングルス1回戦で、アンディ・マレー(イギリス)が6月25日、スタン・ワウリンカ(スイス)を下して、カムバック後初となる白…

「男子テニスATPワールドツアー250 イーストボーン」(イギリス・イーストボーン/6月25~30日/芝コート)の男子シングルス1回戦で、アンディ・マレー(イギリス)が6月25日、スタン・ワウリンカ(スイス)を下して、カムバック後初となる白星を上げた。スコアは6-1、6-3、試合時間は1時間17分だった。

マレーはBIG4の一角としてランキングでも最上位層に長らくとどまってきたものの、手術などのためにツアーを離脱しており、再起を図っていた。現在のランキングは156位で、今大会にはワイルドカードでの出場となっている。

対するワウリンカも昨年来、膝の手術などから、復帰を図ってきており、今大会にはワイルドカードでの出場。怪我でツアーを離れた元ランキングトップ層同士がぶつかり合う対戦カードになった。

試合では、マレーが第1セットから押し込んで優勢に試合を進めた。第4ゲームのワウリンカのサービスゲームで、いったんは30-40のブレークポイントを掴んだものの、マレーは決定的なポイントを奪えず、デュースに。

しかし、3度目のデュースで、マレーがフォアサイドの厳しいコースに来たサービスを返球すると、ワウリンカのさらなる返球がストレートのライン際のアウト。ブレークとなり、マレーが1ブレークアップのリードを獲得した。

マレーはさらに、第6ゲームでも、ワウリンカのサービスをブレークし、2ブレークアップとすると、続く自身のサービスゲームで、40-30まで追いすがられながらもキープ。第1セットは、6-1でマレーのものになった。

第2セットでも、マレーはワウリンカにブレークアップのリードを許さずに展開。加えて、第5ゲームのリターンでマレーが、40-30からデュースに持ち込むと、ワウリンカのラリーの中でのミスでブレークのチャンス。続くポイントでバックハンドでの打ち合いとなると、マレーがワウリンカのネットミスから得点して、第1セットと同様に先行した。

結局、マレーは、ブレークアップのリードを守ると、第9ゲームのリターンで再びブレーク。ワウリンカとの、元ランキングトップ層同士の対決を制した。

マレーは「勝てて非常に嬉しい」とした上で、「デル ポトロのように何度も怪我をして、難しいドローを戦う様を見てきた。それを受け入れるよう試みて、出来る限り最高の対応をして、早いうちにそのような試合に勝ち始めたい。トッププレーヤーとの競技試合に臨むのはいいことだ」と話しており、ATP(男子プロテニス協会)公式サイトが伝えている。

マレーは続く2回戦で、カイル・エドマンド(イギリス)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はワウリンカ(左)に勝利したマレー(右)

(photo by Hongbo Chen/Action Plus via Getty Images)