ATP(男子プロテニス協会)は6月25日、新たな世界シングルスランキングを公表した。惜しくも「男子テニスATPワールドツアー500 ハレ」の連覇を逃したロジャー・フェデラー(スイス)が順位を1つ下げた一方で、ジョコビッチがトップ20位に戻っ…

ATP(男子プロテニス協会)は6月25日、新たな世界シングルスランキングを公表した。惜しくも「男子テニスATPワールドツアー500 ハレ」の連覇を逃したロジャー・フェデラー(スイス)が順位を1つ下げた一方で、ジョコビッチがトップ20位に戻ってきた。

トップ10での動きは激しくなかったものの、フェデラーが連覇を逃した結果、ラファエル・ナダル(スペイン)に1位の座を明け渡し、2位に。

また、上位10選手の中では、マリン・チリッチ(クロアチア)が「男子テニスATPワールドツアー500 ロンドン」で優勝し、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を抜いて、5位に1つ順位を上げており、トップ3を狙える位置につけた。

他方で、前週に行われた2大会で上位進出を果たした選手らがそろってランキングを引き上げており、現在は世界22位で、元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)がその一人だ。

同選手は「男子テニスATPワールドツアー500 ロンドン」で、チリッチに決勝戦で敗れはしたものの、準優勝。ランキングを5つ引き上げ、17位とトップ20に戻ってきた。今後さらに上位に戻ってこられるか注目だ。

ほかにも、「男子テニスATPワールドツアー500 ハレ」で、「芝の帝王」とも評されるフェデラーからの白星で優勝した、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)が13人を抜いて、自身最高順位でもある21位とトップ20入りまであと一歩に迫った。

錦織圭(日本/日清食品)は、「男子テニスATPワールドツアー500 ハレ」で2回戦敗退だった一方で、順位に変動はなく、27位にとどまった。同様にハレで大会に出場した杉田祐一(日本/三菱電機)は、ランキング7位のドミニク・ティーム(オーストリア)に勝利する活躍で準々決勝に進出。その結果、ランキングを7つ上げて、45位とした。◇   ◇   ◇

【6月25日付最新ATPランキング】

順位(前週) 名前(国籍) ポイント

1.(2)ラファエル・ナダル(スペイン) 8,770

2.(1)ロジャー・フェデラー(スイス) 8,720

3.(3)アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ) 5,755

4.(4)フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン) 5,080

5.(6)マリン・チリッチ(クロアチア) 5,060

6.(5)グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア) 4,780

7.(7)ドミニク・ティーム(オーストリア) 3,835

8.(8)ケビン・アンダーソン(南アフリカ) 3,635

9.(9)ダビド・ゴファン(ベルギー) 3,110

10.(10)ジョン・イズナー(アメリカ) 3,070

11.(11)ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン) 2,435

12.(12)パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン) 2,145

13.(13)サム・クエリー(アメリカ)  2,130

14.(16)ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン) 2,120

15.(14)ジャック・ソック(アメリカ) 2,110

16.(15)ファビオ・フォニーニ(イタリア) 2,030

17.(22)ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 1,965

18.(17)カイル・エドマンド(イギリス) 1,950

19.(21)ニック・キリオス(オーストラリア) 1,855

20.(18)ルカ・プイユ(フランス) 1,835

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27.(27)錦織圭(日本/日清食品) 1,530

45.(52)杉田祐一(日本/三菱電機) 1,050(テニスデイリー編集部)

※写真はランキングトップ争いを続けるフェデラー

(Photo by Franziska Krug/Getty Images for Gerry Weber)