中国黒竜江省ハルビン市で開催されているFISU第3回大学世界選手権(WUC)。6月24日、日本代表はメキシコ代表との最終戦を行い、3対39で敗戦。二大会連続の3位になった。試合は日本代表のキックオフで開始。最初の守備ではLB久下裕一朗(立命…

中国黒竜江省ハルビン市で開催されているFISU第3回大学世界選手権(WUC)。6月24日、日本代表はメキシコ代表との最終戦を行い、3対39で敗戦。二大会連続の3位になった。

試合は日本代表のキックオフで開始。最初の守備ではLB久下裕一朗(立命)、LB松本和樹(関学)、DL神谷康治(中大)のタックルで3ダウン&アウトに仕留めた。

第1Q1分18秒、日本代表最初の攻撃はQB柴崎哲平(早大)からWR高津佐隼矢(法政)のパスで第1ダウン更新。その後もWR廣吉賢(立命)、WR佐藤凱輝(慶應)、WRブレナン翼(早大)に投げ分け、31ヤード前進。K廣田祐(慶應)が30ヤードFGを決め、3対0と日本代表が先制に成功。

第1Q6分9秒、メキシコ代表2回目の攻撃はリターナーのWRカルロス・セバスチャン・オリバーリーバスの好リターンで自陣47ヤードから開始。3プレー連続でパスを試みるが、3回目のパスをDB荒尾亮汰(立命)がインターセプトし攻撃権を奪取。日本代表がリードしたまま、第1Qを終えた。

第2Q1分36秒メキシコ代表が自陣20ヤードから攻撃。ラン攻撃を止めることができず、パスインターフェアの反則も重なり、ゴール前5ヤードまで攻め込まれる。LB松本のロスタックルもあったが、QBマキシミリアーノ・ララ・ゴンザレスからWRエミリオ・フェルナンデス・チャレスへの6ヤードパスでTD。3対7と逆転を許してしまう。

反撃を試みる日本代表だが、第1プレーでQB柴崎のパスをインターセプトされ、メキシコに敵陣44ヤードから攻撃機会を与えてしまう。しかし、ゴール前26ヤードまで進まれたところでDB小田原利之(日大)がインターセプトし窮地を脱した。

第2Q残り3分30秒、日本のパントがアウトオブバウンズになり、メキシコが敵陣39ヤードから攻撃を開始。ラン攻撃で前進されるがメキシコ代表の反則にも助けられ、FGに抑え第2Q終了。3対10とメキシコ代表のリードで折りかえりした。

後半は日本のリターンで試合再開。後半最初の攻撃でQB柴崎が2回目のインターセプトを喫し、ターンオーバー。ゴール前19ヤードで攻撃権を得たメキシコにTDを許し、3対17とリードを広げられた。さらにRBビクトル・ヘルナンデスヤネスのTDを許し3対24で最終第4Qへ。

第4Q3分38秒、自陣30ヤードから始まった日本代表の攻撃はRB西村七斗(立命)のランとWRブレナンのパスで第1ダウンを更新。敵陣に侵入するもメキシコ代表の激しいプレッシャーを受けて前進できず。第4ダウン残り17ヤードではパント体型からOL井若大知(関学)のランプレーを試みるも第1ダウン更新には至らなかった。

その後、一度も第1更新できず得点を挙げることができなかった日本代表に対し、メキシコ代表は第4Q8分57秒に52ヤードTDパス、30ヤードインターセプトリターンTDをあげ、3対39で敗戦した。

ゲームMVPにはメキシコ代表DLマキシモ・ゴンザレスと、1インターセプトを記録したDB荒尾が選出された。

米倉監督コメント

「前半は紙一重のところで均衡を保つことができた。守備は抑えるところを抑えて、攻撃は得点を積み重ねるという意味ではゲームプランの範囲内だった。しかし後半はメキシコ代表の強力なプレッシャーによってQB柴崎の良さを出すことができなかった。ブロック、タックル共に未だ大きな差があることがわかったが、選手は勇敢に戦った。ベストのプレーをし続けることができれば互角に戦えることもわかった。DB荒尾はメキシコ代表相手でも互角以上の勝負ができていた。こういう突き抜けたプレーヤーに日本のフットボールを引っ張って欲しい」

最終順位は以下の通り。

1位:メキシコ代表(4勝)

2位:米国代表(3勝1敗)

3位:日本代表(2勝2敗)

4位:韓国代表(1勝3敗)

5位:中国代表(4敗)