今夏のサマーリーグは7月6日開幕、ファイナルは17日

NBAドラフトが終わり、指名を受けた選手の大半は7月に開催されるサマーリーグに出場する。サマーリーグとは、ドラフトで指名された新人にとっては登竜門的な大会。大学レベルからNBAレベルにうまく対応できるかどうかを実戦で試し、各チームの首脳陣にアピールする機会になる。1年目に出場機会の少なかった選手も出場するため、ドラフトで指名を勝ち取ったルーキーにとっては開幕ロスター入りに向けた第一関門のようなものだ。

また、ドラフトにエントリーするも指名されなかった選手、NBAで実績のない未契約の選手もチームの招待を受けられれば参加できるため、彼らにとっても自らの能力をアピールする格好の舞台となる。

昨年の大会はレイカーズが優勝。大会MVPには、平均16.3得点、7.7リバウンド、9.3アシストを記録したロンゾ・ボールが選出され、前評判に違わぬ実力を披露した。その後のNBAでのロンゾの活躍は言うまでもない。

今年のサマーリーグはラスベガスのみの開催で、NBAの全30チームが一堂に会する。7月6日に開幕し、12日間で82試合を消化する。参加チームは6日から10日にかけてそれぞれ5試合をこなし、成績によって決勝トーナメントでのシード順が決まる。11日からは勝ち上がり方式に変わり、17日に決勝戦が行われる予定だ。

今年のサマーリーグには、日本人史上2人目のNBA選手を目指す渡邊雄太が出場することも決まった。ジョージ・ワシントン大学をこの春に卒業した渡邊は、ドラフトで指名がかからなかったものの、先日ネッツからサマーリーグに出場することをTwitterで発表したばかり。

過去には田臥勇太、川村卓也、竹内公輔、富樫勇樹もサマーリーグに参戦しているが、これらの挑戦は結果につながらなかった。ドラフトの上位指名選手、またすでにNBAを経験した選手も参加する中で、各クラブの首脳陣の信頼を勝ち取るのは非常に難しい。それでも、各チームのトレーニングキャンプに招待されても、正式な契約を勝ち取っても、そして試合に出るようになってもNBAは『狭き門』であり続けるわけで、渡邊としてはベストを尽くすしかない。

NBAのビッグネームは出場しないが、来シーズンの新人王レースを盛り上げるルーキー、無名の選手が『掘り出し物』として台頭することも多いサマーリーグは、一見の価値がある大会だ。