イギリス・バーミンガムで開催されている「AEGONクラシック・バーミンガム」(WTAプレミア/6月13~19日/賞金総額84万6000ドル/グラスコート)の2回戦で、第5シードのペトラ・クビトバ(チェコ)がエレナ・オスタペンコ(ラトビア…

 イギリス・バーミンガムで開催されている「AEGONクラシック・バーミンガム」(WTAプレミア/6月13~19日/賞金総額84万6000ドル/グラスコート)の2回戦で、第5シードのペトラ・クビトバ(チェコ)がエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に4-6 6-4 3-6で敗れた。

 2011年と14年の2度ウィンブルドンを制したクビトバの、3度目のタイトル獲得に向けての準備のプランは大きく狂わされることになった。クビトバはテニスの不振、フィットネスや個人的問題から立ち直り、この大会でウィンブルドンに向けてしっかりと調子を整えていきたいと願っていたが、19歳のオスタペンコがその前に立ちはだかった。

 クビトバは得意のサーフェスで2回戦負けと早期敗退したことだけでなく、第3セットの初めにブレークして試合の流れが変わったかに見えていたにも関わらず、そのチャンスを逃して敗れたことにがっかりしていた。

 クビトワは時折、やや濡れたコンディションの中で動きづらそうにしており、2つのサービスゲームで冴えないプレーをして最終セットでオスタペンコが主導権を取り戻すことを許してしまった。オスタペンコは重要なポイントでよりよいプレーをしていた。

 「彼女にプレッシャーをかけるのは難しかった」とクビトバ。「(第3セットの序盤で)彼女がサービスを落としたときに、彼女は逆により危険なプレーヤーになったように思う」。

 一方オスタペンコは、「ジュニアのときから芝ではよくプレーしていたと思う。ここでプレーするのは初めてだけど、すごくいい感じを覚えているわ」と言った。

 「グラスコートは私のお気に入りのサーフェスだから、あと2つの(芝での)大会も楽しみにしている。私はサービスがいいし、フォアもバックもいいから、グラスコートでいい成績が出せるのではないかと思う」。

 オスタペンコは年初のハードコートの大会、ドーハでもクビトバを破っていた。彼女は準決勝行きの切符を賭けて、トップ20で第7シードのマディソン・キーズ(アメリカ)と対戦する。

 この日の試合は雨で3度中断され、それは単に集中力を乱すだけでなく、プレーのコンディションを難しいものにした。この中で、元世界ナンバーワンのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が過去にこの大会で決勝に進出しているヤニナ・ウイックマイヤー(ベルギー)に4-6 7-6(5) 2-6で敗れた。ウォズニアッキは現在35位だ。

 執拗に戻ってくる雷をともなった雨に悩まされる今大会。週の出だしにはトップシードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)、最年少のトップ10プレーヤー、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)が初戦で敗れている。(C)AP