イギリス・ロンドンで開催されている「AEGON選手権」(ATP500/6月13~19日/賞金総額180万2945ユーロ/グラスコート)のシングルス2回戦で、第1シードのアンディ・マレー(イギリス)が同じくイギリスのアルヤズ・ベデネ(イギ…

 イギリス・ロンドンで開催されている「AEGON選手権」(ATP500/6月13~19日/賞金総額180万2945ユーロ/グラスコート)のシングルス2回戦で、第1シードのアンディ・マレー(イギリス)が同じくイギリスのアルヤズ・ベデネ(イギリス)を6-3 6-4で倒して準々決勝に進出した。マレーは今大会での5度目のタイトル獲得を目指し、いい軌道に乗っている。

 第1セットを6-3で取ったあとも、マレーはベデネにプレッシャーをかけ続けた。第2セット最初のゲームで握った4つのブレークポイントをものにできず、次にブレークを果たして2-1としたあとの自分のサービスゲームも落としたが、ふたたびブレークして4-3とリードを奪い返した。

 「そう悪くはなかったと思ったけど」と、マレーは試合について言った。「彼とは何度か練習したことはあったけど、これ以前に試合で対戦したことはなかったし、彼がグラスコートでプレーしているところをしっかり見たこともなかったんだ」。  マレーの準々決勝の相手は、またもイギリス人のカイル・エドマンドだ。エドマンドは、ポール アンリ・マチュー(フランス)が手首の故障で棄権したため、不戦勝で準々決勝進出を決めている。

 第7シードのジョン・イズナー(アメリカ)は43本のサービスエースを放ち、10本のマッチポイントをつかんだが、それでもジル・ミュラー(ルクセンブルグ)を倒すことができず、6-3 6-7(16) 6-7(7)で敗れた。  イズナーは第2セットのタイブレークで6本のマッチポイントをつかみ、勝利に向けて突き進んでいるように見えた。しかしミュラーは自身の5本目のセットポイントをものにして、セットオールとすることに成功した。

 第3セットのイズナーはタイブレークまでに5本のブレークポイントをつかんだが、それもものにできず。それからさらに4本のマッチポイントをつかんだが、そのどれも取ることができなかった。  第2セットのタイブレーク7-6(16)というスコアは、1997年大会の準決勝でゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)がグレッグ・ルゼツキー(イギリス)を4-6 6-4  7-6(18)で破って以来、今大会のタイブレークで長いものとなった。

 またミュラーは10本のマッチポイントを凌いで勝ったが、それを彼以前にやったのは、2004年のオーストリア・キッツビューエルでアンドレアス・セッピ(イタリア)を倒したライナー・シュトラー(ドイツ)まで遡る。  第3シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)はイリ・ベセリ(チェコ)を7-5 7-6(6)で下し、バーナード・トミック(オーストラリア)は6-7(2) 6-4 6-4でフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)との競り合いを制した。

 第6シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)とドナルド・ヤング(アメリカ)の2回戦は、バウティスタ アグートが第1セットを6-4としたところで雨のため翌日に順延となった。(C)AP